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0.悪敵(サタン)との新約(ニュー・テスタメント)

マスター・パラグラフ(プロットと小説の間)のプロトタイプです。

注意※この小説は、マスター・パラグラフのプロトタイプである。


近未来、すなわち、ロボットが闊歩し、町中を跋扈する時代。平成50年・西暦2038年。日本国(左中指の)D市、ロボットが模索される街。このロボットとは、3つの機能があった。喋る。決められた範囲を行動する。状況に応じて機転を利かす。この3つである。しかし、例外は、あるもので、とある悪魔は、3体の悪魔を3人の人間に取り憑かせた。ただし、肉体的に纏わり付いているのである。この物語の主人公・三手輪廻さんたりんねは、両親に買い与えられた最新のロボットに家事・世話をされながら、大学生活・自由自適の生活を堪能するのだった。これは、輪廻が、友人の為に、戦う物語である。この物語は、現代版・日本版『イワンのばか』である。過度な物語は、期待せずに、のんびりみていくが良い。

『ゴブリン・スレイヤー』・『ニンジャ・スレイヤー』・『ベルセルク』のダークファンタジー(Dark fantasy)にプロテスタントして、ライトファンタジー(Light fantasy)をジャンルに入れるに至った。すなわち、光が主題なのである。例題がサタンとのニュー・テスタメントなのである。オールド・テスタメントもコーランもやっていく事に成っているのだが、最初がニュー・テスタメントなのである。

最初の物語をさっそく、書いていく事にしよう。


1.悪敵サタンとの邂逅エンカウンター

輪廻は大学生だった。両親によって、大学の必要金、そして、通学に必要な運賃、お小遣い、一軒家の買取金を一括で出してもらい、大学に通学しているのだった。いずれは、卒業し、一流の企業に勤めるつもりだった。

朝、朝食を作ったロボットに話しかける。朝食を食べながら、だ。

「おはよう。ロボット」

「おはよう。輪廻。」

「私は元気なんだけど、あなたは?」

「好調です。調子が良いみたいです。」

「私はちょっと、何か寒気がするから、あまり調子は良くないみたいよ。」

「そうですか。お気をつけて。」

平成50年(西暦2038年)6月13日土曜日である。

輪廻は、ロボットから気をそらして食事を続ける。

彼女は、今朝からずっと、寒気を覚えていた。

なぜなのか?と言えば、心当たりがない。しかしながら、それに加えて、ちょうど今から耳鳴りがし始めた。

耳鳴りは、特殊な耳鳴りの様で、キーンと周りの音が聞こえなくなる様な感覚が留まり続けた。しかし、輪廻は、大して気にせず、食事を食べ終えた。大学にいく予定は、今日はない。家で、過ごす事に決めた。

自室(と決めている部屋。)の大きな本棚から『聖書』(キリスト教の経典)を取って、適当に開いた。そうすると、『サムエル記上』17章1節が開いた。

それを読み上げる「ペリシテ人は戦いのために軍隊を招集した。彼らはユダのソコに集まり、ソコとアゼカとの間にあるエフェス・ダミムに陣を敷いた。」。

ふと、何か気に成ったのか、彼女は、目を上げる。

そこには、例の本棚があり、本棚の本が取り上げられて、本棚の上に開いていた。名前は・・・・・『ムハンマド』と言っただろうか。誰かにいじられた様に、そう云った痕跡があった。

彼女は、それを見て“可笑しい”と思った。なぜなら、『ムハンマド』等、開いたつもりもないし、本棚から出した覚えもないからだ。

誰かが今さっき、この部屋に入ってきて、見ていったかの様に、『ムハンマド』は、開いているのだ。とりあえず、輪廻は、落ち着かないので、『ムハンマド』を閉じ、(やはり、『ムハンマド』だった。)本棚に収めた。本棚には、『ムハンマド』『二主一体 信仰の復活』『自殺への確信』『女神と呼ばれた女』『聖悪二元物語(論)』『天使』『悪敵サタンとの旧約オールド・テスタメント ~六道輪廻物語(シックス-ウェイ・リーインカーネーション・ストーリー)~』今手に持っている『聖書』『コーラン』『日月神示』が収まっていた。

しかし、くるとしたなら、誰がきたのだろうか?両親ではないはず。兄弟姉妹はいない。友人は数少ない上に、盗み読みなんてする訳がない。そもそも、聖書を手に取ってから、一瞬で読める人間等いるのだろうか?

神様と云う可能性も、輪廻の中には、あったが、それはないと、輪廻の内にいる何かが否定した。

彼女は、落ち着かないままに自室を出る。他に、沢山部屋があり、自室以外には、6部屋程あるのだが、居間ぐらいしか使っていない。一軒家を、そのままに、使っているのだが、広々とし過ぎて、その他の部屋は、放置してあった。

しかし、その1つを偶々、見かけると、その中には、男性がいた。しかしながら、それは、異形だった。それは、竜の角・竜の翼・竜の尻尾を持っており、しかしながら、全体的には人型だった。明らかな金髪と青い眼を持っていた。その眼は、こちらを向いていた。確かに、その瞬間目が合った。


こんばんは。リンネ。私はサタンと云う悪魔だ。名前は知っていると思う。なにせ、キリスト教徒の中では一番有名なのだから。


“こんばんは”等と云う、その悪魔は、サタンと名乗った。もし仮に、その場に、輪廻の両親がいたなら、(一軒家を彼女に与えた両親だ。)いたなら、神を愛する者ゆえに、大いに嘆いた事だろう。(両親ともクリスチャンである。)なにせ、我が娘の目の前に現れたのが、神でも天使でもなく、その敵である、悪魔サタンなのだから。

「こんにちは、さーたん。輪廻よ。まあ、知っているわね。・・・・悪魔!」

即興で、“さーたん”と云うあだ名を思いつき、付けてしまう輪廻。正義感が強く、神を愛する者である、輪廻は、光をも愛しているが、闇の中に生きる者である、サタンにも、多少愛があった。

その教えは、『新約聖書』の『マタイによる福音書』5章44節に書いてある。

“しかし、わたしはあなたがたに言います。自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい。”

それが、あたかも警笛の様に彼女の頭の中に響いた。

良く見ると、サタンは、女受けは良さそうなのだ。白人の様な白い肌。かっこ良さがある唇。かわいげな瞳。鼻立ちはハンサムと云った風。身体は女の様な痩躯。そこに金髪と青い眼とくれば、ウィンクでもしたなら、女はころっと落ちるのだろうが、あいにく愛嬌のない、素直には見えない顔つきをしている。

まあ、さすがは、悪魔と云ったところだ。

残念な事は、竜のワンセットが同梱している処だ。

「さーたんとは、何だ?」

「そう云う呼び名よ。」


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