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隣の美少年  作者: ゆき
9/11

告白

遥の転移魔法で王城に戻る。


竜討伐成功の知らせは皆を喜ばせた。


「魔王の驚異もなくなり、伝説の竜まで倒すなんて。さすが勇者ハル。」

国王陛下はご満悦だ。

「このままこの世界にいてほしいが…」


「帰ります」

遥が即答する。

「蒼子と一緒に」

私の手をぎゅっと握る。

(一緒に)

私は胸がきゅーっとした。


「残念だが仕方ない。明日帰還術の用意をさせよう。今夜は祝勝会だ、無礼講だ」

国王陛下の言葉に皆がわく。


「夜まで時間があるから町にでもいってみるといい。何か面白いものがあるかもしれないぞ」

ジークの言葉に私たちは町に行くことにした。


馬車で城から揺れること20分。


王都に着いた。

中世ヨーロッパのような石造りの建物が並ぶ、活気のある町だ。


「あ、あれなんなん?」

私は皆が行列を作っている店を見つける。


「屋台かな。並んでみようか」


屋台は揚げパンだった。

外側がカリカリしており、噛むと油がじゅわっとでてきてまぶしてある砂糖と絶妙にからむ。

非常においしい。


「おいしいなあ。これは太るわー」

こわい、こわい、おいしいと食べていると遥に笑われる。


無言で私の口の横を指で拭き、舐める。


「なん!」

私は赤くなる。


「蒼子、砂糖だらけ」

クックと遥が笑う。遥は口を汚すことなく、綺麗に食べている。


(普通、舐めるか?)

私はまだ赤い頬を乱暴にこする。

胸はまだドキドキしている。


(相手は小学生…、小学生。あ、もう13歳やけど)


「あ、次はあそこいこ」

遥に指され、一軒のアクセサリーショップに入る。


なかには娘さんたちでごったがえしており、目移りするキラキラしたアクセサリーがたくさんある。


「これかわいいな」

私はエメラルドグリーンの髪留めを手にした。

流線形でシンプルだが、鏡で合わせると私の黒髪によく映えた。


「値段…7000」

いくらだろう?こちらのお金の単位がわからない。


「気に入ったの?蒼子」

遥が横から顔を出す。


「うん。でも高いか安いかようわからん」

私がそう言うと遥が買ってくれた。


「国王様に来るときもらったんだ。よく似合うよ、かわいい」


遥が髪につけてくれる。私はまた赤くなる。

私はどうしたんだ。


「遥は何かほしいのないん?」


「ないなあ」


店を出る。


「あ、でも行きたいところある。ついてきてくれる?」

遥と一緒に歩くこと20分。

町を見渡す展望台に来た。


ちょうど夕陽が落ちるところだった。

二つの太陽がオレンジとピンクのまざった美しい夕景をつくる。


「聞いてほしい言葉があるんだ」

遥が私を見つめる。


「蒼子が好きだ」


私はびっくりして固まる。

「友愛的な?」


「違う。性的に。あ、言い方やらしいな」

遥が赤くなり照れる。

(せ、性的に?)

私も赤くなる。


「とにかく。前から、地球にいる頃から大好きだったんだけど、今は愛してる。蒼子にさわりたくて仕方ない」

遥が私の髪をひとふさすくってキスする。


「遥…」

私は真剣な遥に胸がドキドキ忙しい。

体の奥がきゅーっとする。


「愛してる、蒼子。僕と付き合って」

遥に抱きしめられる。


(私も遥が好きや…)

気持ちがあふれる。

私はうなずいた。

「私も好きやと思う」


「思う?」

遥に聞き返される。

「いや、好きや。うん」


遥が花のように笑う。

「嬉しい!大事にするよ!」


遥が私の肩をやさしくつかんで額にキスする。

思わず目をぎゅっと閉じる。

「蒼子、かわいい」

次に頬。

鼻。

「なんなん!」

私が照れると遥は笑って唇を合わせてきた。


(………!!)


その口づけはやがて深くなり…。

私は

(反則…)

と思いながら、もう何も考えられなくなった。
























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