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エピローグ
「気がついた?」
私が目を覚ますと自室のベッドにいた。
遥の姿は13歳に成長したままだ。
「夢やない?」
「違うよ」
私はゆっくり起き上がる。
たった数日のことなのに、映画を観ていたような感じがして現実味がない。
「遥は大丈夫?」
うなずかれる。
「勇者になっちゃったね」
私はフフと笑う。
「僕にはもっと価値のあるものになれたよ。蒼子の恋人」
遥の言葉に赤くなる。
「こっちだと高校生と小学生だけどよかった?」
心配そうに聞かれる。
「もちろんや。おばんが嫌とか今さらなしやで」
私が茶目っ気を出すと、遥が焦る。
「蒼子は誰よりも綺麗だよ!」
抱き締められる。
私も抱きかえす。
ゆっくり二人の唇が重なる。
「大好きやで、遥」
私はささやいた。
拙作をお読みくださりありがとうございました!
もっと甘甘にしたかったです。