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神様へのプレゼント  作者: 鈴月桜
第8章 LIVE
31/43

荒井

翌朝、朝早く理佳はシャワーを浴び出勤して行ったのであった。


理佳が出勤して、再度ふとんに入る。

ふとんに入ったと同時に眠りについた。

携帯の着信音が鳴り、携帯を手にする。

すると荒井の声が聞こえてきた。

「もう着くよ。さっきからLINEしてたんだけど、既読にならないから電話した。」

「ごめん」

「じゃあね」

電話を切ると同時に玄関のチャイムが鳴る。

玄関に行き戸を開けると、そこには荒井が立っていた。

「もしかして、ここに居たの?」

「LINEしても返事が無かったから、何か用事でもしてるのかなと思って」

「玄関のチャイム鳴らせば良かったのに」

「なんか、新婚さんだから、まずいかなと思っちゃった」

「ごめん、寝ちゃってた。理佳は出勤したよ。」

荒井は家に入り、リビングのソファーに座った。

早速、これまで、出来た詩、曲を聴いもらう。

荒井「この曲いいよ。何だか泣けてくるね」

「ありがとう」

「結婚式の曲だし、そんなに長い曲にしなくてもいいと思う。ただ、ちょっと短いので、リピートさせるね」

荒井が曲の編集をしている。

コーヒーを入れ、雑談をしながら、曲を作っていく。

14時に大体の曲がまとまった。

荒井「今日USBも何も持ってきて無いから、みんなに配るCDを焼くから、今日1日だけパソコン借りてっていい?」

俊「いいよ、ただちょっと待って」

パソコンを部屋に持って行き、5分程経って戻って来た。

俊「ごめんね。じゃあ頼んじゃっていい?」

「いいよ、近くのファミレスでご飯食べようか?」

荒井はパソコンを持ち、立ち上がる。

俊も立ちながら

「お腹空いたから、行こう」と荒井に言った。

二人は家を出て、荒井の車に乗り近くのファミレスに入る。

荒井はいつも何を考えているのか分からない事が多く、ファミレスでは、荒井の恋愛話を聞こうとするが、結婚には興味がある無いみたいで、結局何も聞き出せないまま食事が終わった。

ファミレスを出て、家まで送って貰う。CDの焼き回し作業があるので、荒井は帰って行った。


俊の家を後にした荒井は自分のアパートに着き、早速パソコンを立ち上げ、作曲ソフトを開く。


そしてポケットからUSBを取り出した


練習日

朱莉も含めて全員が集合した。


曲順を話し合う

やっとの思いでで曲順が決まる。


1曲目 結婚ソング

2曲目 未来予想図Ⅱ

3曲目 翼を下さい

4曲目 ハナミズキ

5曲目 上を向いて歩こう

6曲目 MyHeart Will Go On

終了

アンコール

結婚ソング


曲順が決まると、練習が始まる。

今日は結婚ソングの初音合せを行う

1時間もすると、疲れが出たのか俊はスタジオの外にある、ソファーに腰掛ける。

腰掛けたと同時に睡魔が襲い、寝てしまった。

荒井が寝ている岩崎を見つけ、スタジオの中に居る理佳に呼びかける。

「岩崎寝てるよ」

理佳「きっと疲れたんだね。寝かしといてあげて」

高崎「本番は全部演奏するのは無理だろう。最初の結婚ソングを岩崎に歌わせるのはどう?その後は疲れたら、近くで休めるように幕の横に椅子を置いとくとか?」

朱莉「岩崎くん真面目だから無理して最後まで頑張っちゃうもんね。アンコールの結婚ソングは理佳が歌えば?」

篠崎「それでいいよね?」と理佳の方を向く

理佳「うん。ありがとう。私も実は心配してたの、みんなありがとう」

と頭を下げる。

荒井「実は岩崎のパソコンにボイスレコーダーのデータがあったので岩崎には内緒でUSBにコピーしたんだ。パソコンを借りるのが分かってデータを消してあった。」

そのボイスレコーダーの内容を聞かせるね。

荒井はパソコンを開き、音量をあげ皆に聞かせた。


俊のボイスレコーダーを聞き終えた所で俊がスタジオの中に入って来た。

俊は理佳を見る。すると涙が溢れている理佳に向かって話す。

「理佳どうしたの?」

理佳「結婚ソングを聞いてたら泣いちゃった。」

周りを見渡すと皆、涙目になっている。

「皆、どうしたの?」

高崎「何でもないよ。それとLIVEの進行について話がある」

先程みんなで話した内容を俊に伝える。

俊「分かった。ちょっと俺も不安だったから助かるよ。何曲もサックス吹くのにちょっと

不安があった。助かるよ」と頭を下げる。

高崎「あれ?さっきも同じような光景があったな」

皆で笑った。

そして練習が終了した。


練習が終わり家に着く。

俊「疲れた!」

「大丈夫?」

「サックスを吹くのは1曲が限界かも」

「最初の1曲歌ったら、吹く曲を1曲選んで、その曲だけにしたら?」

「うん」

「俊はどの曲がいい?」

「う~ん、俺が選んだ「上を向いて歩こう」もいいけど、やっぱり最初に演奏した「翼を下さい」がいいかな」

「私も好き」

「じゃあ荒井にLINEしておこうかな?他の曲にも影響しちゃうもんね」

「そうだね」

理佳は笑顔で答える

ちょっと辛いけど演奏していると病気を一瞬忘れられる。

しかし、この練習後、腰の痛みが強くなって来ている。

たまに呼吸も苦しい。LIVE出きるかな?と心の中で自問する。


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