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神様へのプレゼント  作者: 鈴月桜
第8章 LIVE
29/43

高崎結婚?

玄関のチャイムが鳴る。

高崎が来た。

鍵を開けると、高崎がドアを開けて

「こんばんわ」

と大きな声で玄関に入り、入ったと同時に後ろを向き、手を外に差し出した。

手を差し出した先に、小柄の女性が立っている。

その女性が恥ずかしそうに

「こんばんわ」と蚊のなくように声を発した。

高崎が来た理由が何となく分かった。

「どうぞ、入って」と理佳が女性に向かって話しかけた。

リビングに二人が腰を掛け、私達も座る。

高崎「俺、新城 久美さんと結婚する」

???

俊「早る気持ちは分かるけど、自己紹介ぐらいしようよ」

皆が笑う。


高崎「ごめん、ごめん。」

「新城久美さんです。」

とだけ紹介する。

俊「それだけ?でも、おめでとう」

理佳「おめでとう」

高崎「ありがとう」

久美「ありがとうございます」

俊「いつ式をするの?」

高崎「12月25日のクリスマスに結婚披露パーティーを予定している。」

高崎が持っていたカバンから、招待状を受け取った。


高崎「hopeで演奏よろしく」

俊「ちゃんと曲は考えているの?」

すると新城さんが

「私、hopeのHPを見て、理佳さんに「未来予想図Ⅱ」を歌って欲しいんです、

学園祭で理佳さんが歌った未来予想図Ⅱの動画を何回も観て、何度も泣きました。

結婚披露パーティーに入れてもらうと、本当に嬉しいです。私、hope会員なんです。」

理佳「何、hope会員って?」

高崎は、一瞬顔を顰めて

「前にアクセスが凄いと言ったの覚えてる?」

俊「うん」

高崎「荒井と俺と二人で、会員を集ったら、何と結構申し込み者がいて、ネットで会員制度を作ったんだ。

最初に申し込みがあった5名と話し合いをして、バンド活動をメールで知らせるだけの会員制度にした。

ちなみに久美とは、そこで知り合ったんだ」

俊「そこで知り合ったって?いつ知り合ったの?」

高崎「1ヶ月前かな」

理佳「エッ!じゃあ知り合ったばかり?」


理佳が招待状を見て

「ねえ、このパーティーの場所ってライブ会場だよね?」

高崎「うん!結婚披露パーティー&hope初ライブにしようと思って」

高崎「まあまあ、細かい事は、後にして、飯食べよう」


高崎が、手に持っていた、マクドナルドの袋を開けて、ハンバーガー、ポテト、チキンナゲット等を取り出した。

俊「マクドナルドか、久しぶりだな」

理佳「私も」

高崎「飲み物が何買っていいか分からないから、買って無い」

理佳「コーヒーでも入れて来るね。」

と言い席を立った。


理佳がコーヒーを入れて、テーブルに置くと、皆がハンバーガーに手を伸ばす。


ハンバーガーを食べ終えると、高崎が

「まあ、そんな事なんでよろしく。後は今度の練習で、話すよ。練習はこれから頻繁にやるからね。また連絡するよ」

と言い、立ち上がり、新城さんに向かって「じゃあ帰ろう」

と言い、新城さんも立ち上がる。


そして、慌ただしい時間が終わった。


家を出て、二人は車に乗った。

高崎が助手席の新城さんに向かって話しかける。


「ごめんな」


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