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神様へのプレゼント  作者: 鈴月桜
第5章 結婚
18/43

天国から地獄

そして土曜日、天気は大粒の雨が降る。決していい天気とは言えない陽気であった。


私と両親が家を出る。

待ち合わせ場所は、理佳と家の中間の駅近くの、日本料理屋で顔合わせをする事となった。


朝起きてから、体調があまり良く無く、お腹から背中にかけて違和感を感じていた。

ただ、今日は大事な日なので誰にも話さず心に秘めた。


岩崎家

目的地まで家から1時間掛からないのだが、念の為2時間前に家を出た。

3人で電車に乗るのは、小さい頃以来であり、何で乗ったのかさえ覚えていない。

駅に着き無言で電車を待つ。私は、理佳の父親に会った事が無いので、多少緊張していたが、思った程の緊張は無かった。

岩崎家で一番緊張していたのは、顔合わせを提案した父であった。いつも口数が多い父が殆ど喋らず電車に乗る。母が一番落ち着いている様子であった。

案の定1時間以上前に待ち合わせ場所に着く。

近くに喫茶店があったので、そこで時間を潰す事にした。

席に着き、飲み物を頼み、たわいもない会話をする。テンションがMAXの父は落ち着かない。

母「お父さん少し落ち着いたら。でも、俊が結婚するなんて、思わなかったわ」

父「中学だっけ?ずぶ濡れで帰って来た時、結婚なんて絶対しないなんて言ってたよな」

その時は、理由も聞かず普通にしてくれてたんだと気付く。

俊「知ってたんだ。」

母「次の日、俊が家を出たくらいに加藤君が貴方の事を心配して電話くれたのよ。」

そうだったんだ。

本当に加藤と友達で良かったと再認識した。

約束の時間の15分前になったので、喫茶店を出て待ち合わせ場所の日本料理屋に入った。


大城家

理佳「お父さん早く、遅れちゃうよ。」

昨日、職場の会合があり、今日の朝に家に帰って来て、シャワーを浴びている。

「まだ時間あるだろ。」

そんな会話を聞いた母が話し始める。

母「でも、理佳がこんなに明るくなったのは、岩崎さんのおかげかもね。」

と笑う。

待ち合わせ場所へ向う。

日本料理屋の前に4人組が目に入る。

理佳「俊!」

と大声を発する。

4人が振り返り、俊が手を振る。

両親も互いに自己紹介をする。

そして、店屋に2家族一緒に入った。


店員に案内され座敷に座る。

正座はきついので、あぐらをかいて座った。

さっきまでは、さほど緊張していなかったのだが、いざ理佳の家族を目の前にすると、緊張が一気に高まった。何か話さなければと焦りながら口を開く。

「今日は、お越しいただき、ありがとうございます。」

理佳「俊、固いよ」

皆が笑う。おかげで皆の肩の力が抜けたのか、会話が始まる。

父と父、母と母、互いが日常的の会話が中心に会話が弾み始めた。

二人の父は、アルコールを頼み、意気投合して行く。コースを頼んでいたので、メインの焼き物が出る頃には、すっかり出来上がっている。

理佳の父が私に向かって話す

「理佳をよろしく頼みます。」

私は「理佳さんを・・・」

言葉に詰まる。

「すいません、お父さん。一生幸せにすると言えなくて、ただ、理佳さんが一日でも多く幸せで要られるように頑張ります。こんな事しか言えなくて、すいません」

理佳「俊いいの。今私は幸せだから、これからも永遠に幸せだから」

私「この様な私との結婚を受け入れていただいて、本当にありがとうございます。いつ死んでもおかしくない状態ですが、これだけは約束します。彼女を死ぬまで愛し続けます。」

二人の母は、共に泣いている。

二人の母がそれぞれ激励を贈ってくれた。

最後のお茶が配られる。

トイレに行きたくなり、立ち上がる。

すると、目の前が暗くなり意識を失い、その場に倒れる。

理佳「俊!」


父が救急車を呼ぶ。

かすかに理佳の声が頭を過るが、起きる事が出来ず、目を開ける事すら出来ない。意識が遠退く。

しばらくして救急隊が到着し、俊をストレッチャーに乗せ、救急車に運び込んだ。


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