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一日目
1日目
八月の盆を過ぎて僕たち小学生が夏休みが終わることに対してのため息によって排出された二酸化炭素が最近の気温を上げているのではないのかと思うくらい蒸し暑い日、僕は源爺さんと会った。川の土手に座ってクラスメイトが野球をしているのを見ていた時に、源じいさんは僕に話しかけてきた。源爺さんはいわゆるホームレスで、橋の下で生活をしていた。僕たちはホームレスを何かにつけてはバカにしていた。今考えると、そんなバカげたことよくできたなと思うが、小学生だった僕らはまだ何も知らない未熟な人間だった。源爺さんは僕に君は野球をしないのか、と聞いてきた。僕は名前の知らない例のホームレスに急に話しかけられて戸惑って、うん、とか、はい、とか適当に言ったようなことを覚えている。そしてそのまま、僕は友達の方に走って行った。