平凡と天才
桜木高校には、5のグループに分けれる。
まあ、ほかの学校でも同じことだ。
1に勉強も運動も出来るグループ。
2に勉強は出来るが運動が苦手なグループ。
3にさっきの逆で、勉強は出来ないが運動は出来るグループ。
4に勉強も運動も出来ないグループ。
最後5は勉強も運動も普通なグループ。
俺、西崎 守 高校1年は5のグループに入る。つまり、平凡でつまらない男子高校生なのだ。
しかも、現在ぼっちなのだ。高校入学して1ヶ月は経つが、ひとりも友達がいない。おかげで、漫画やゲームを誰にも邪魔されずに出来る。俺は今、楽しい高校生活を送っている。
だから、この環境を壊したくなかった。そう思ってた矢先にある男によって今の生活を壊されたのである。
この日、俺はいつもどうりぼっち生活をenjoyしていた。いつもどうり、授業も受け、休み時間にはゲームをした。だが昼休み、いつもどうりではなかった。
「やあ、西崎君。一緒に弁当食べよう。」
そう、ぼっちな俺に弁当を一緒に食べようと誘って来たのだ。しかもそいつは、この学校で人気で、同じクラスの一ノ瀬 純也だったのだ。誘われたからには、断るのは失礼なので、一緒に弁当を食べながら俺は気になったことを聞いた。
「なんか俺にようでもあるんですか?」
一ノ瀬は1のグループに入る。そんなやつが俺みたいな5に普通話しかけてこない。すると一ノ瀬は笑いながら、
「普通に一緒に弁当食べたかっただけとは思わないんだね、君は。」
「いや、あんたのような人だったらわざわざ俺と一緒に弁当を食べなくてもいいだろ。」
一ノ瀬は少し黙ってから
「そうだね、君と話がしたいなと思ってね。放課後少し教室に残ってくれない?」
特に用事もなかったたので、放課後残ることにした。これこそが、今の環境を壊すきっかけとなることを俺はきずくことが出来なかった。
放課後、教室に2人だけになった。つまり、俺と一ノ瀬だけだ。
「話って何?」
俺は一ノ瀬に聞いた。
「3日前、このパズルを解いたでしょ。」
一ノ瀬は俺にスマホの画面を見せた。そこには、ちょうど3日前にやったパズルだった。その頃ちょうど暇で、誰も解くことが出来ないみたいな謳い文句があったから、やってみたやつだ。結構難しく、解けた時とても嬉しかった。だがそのことより、
「なんであんたがこのパズルを俺が解いたこと知ってるんだ?」
「そのパズル作った人と知り合いでね。これ解ける人ってどんな人か気になって、その知り合いに探してもらったんだ。まさかクラスメイトだとは思ってなかったけど。すごいね君、僕、解こうと頑張ってたのに先に解かれてとても落ち込んだんだからね。」
「それは、なんか、すまん。」
何故か責められた。結局、文句を言いたかっただけか?
「じゃあ、本題なんだけど、君、僕の団に入らないかい?」
は?
「僕の団は、君みたいな才能がある人達の才能を伸ばすために作ったんだけど、今4人しかいなくて団員募集していたんだよ。」
「じゃあ、さっきのパズルって・・・」
「そう、団員を募集するために作らせたんだ。」
ヤバいやつに捕まった。第1に俺には才能なんてものはない。あのパズルはたまたま解けただけだ。少し間が空いてから俺は
「一ノ瀬、まず俺には才能なんてものはない。あれはたまたま解けただけだ。次に、俺は今の生活を壊したくない。よって俺はおまえの団に入るつもりはない。」
一ノ瀬は少し驚いていた。いや、普通驚くまでもないことだと思うんだが。
「そっかー。残念だよ。そうだ、喉渇かない?付き合ってもらったついでに、これあげるよ。」
一ノ瀬は俺に水の入ったペットボトルを投げてきた。俺はそれを受け取り、遠慮なく水を飲んだ。するとだんだん眠くなり、近くにあった机で体を支えようとしたが、そのまま床に倒れてた。一ノ瀬は少し笑顔で
「ごめんね。君に拒否権はないんだ。」
クソ、はめられたか。と思い俺は意識を失った。
目が覚めると俺はベッドの上だった。一体ここはどこなんだ。とりあえずベッドから起き上がろうとしたが、何故か手や足に手錠がかけられていたので、起き上がるのに時間がかかった。その後、俺は扉を開け、この部屋を出た。すると目の前に男女4人がサバ会らしきものを行っていた。その中には一ノ瀬がいた。
「おい、ここはどこだ、一ノ瀬! というか早く手錠外してくれ。」
「やあ、西崎君。そろそろ起きる頃だと思ってたよ。ここは、僕の団のアジトみたいなところさ。手錠はもう少ししてから外すよ。」
「人を拉致しといて、お前はそこまでして俺を団員にさせたいのか!」
俺が言うと、何故か一ノ瀬の周りの人達が驚いて
「一ノ瀬、俺は団員増やすこと聞いてねーんだけど。」
「自分も」
「私も」
「おや、言ってなかったっけ。ごめんごめん、紹介するね。こちら同じクラスの西崎 守君だ。なんと彼はこの団の入団を希望しているんだ。」
「いや、どう見ても一ノ瀬が無理矢理連れて来たんだろ?」
団員の1人が笑いながら突っ込む。
「さあ、どうだったかな?それよりみんな西崎君を団に入れていい?」
「ちょっと待ってよ。あいつにどんな才能があるのよ!しょぼい才能だったら私反対だからね。」
「自分はどっちでもいい。」
「俺は一ノ瀬の話し次第かな。」
おお、この調子だと団に入らなくても済みそうだ。一ノ瀬が俺の紹介をする前に俺は話し始めた。
「俺は、成績も運動も普通で何の特技もそれこそ才能もない一般人だよ。一ノ瀬が勝手に連れてきたんだ。こんな団に入ったら俺とても浮いてどっちにしろ団をすぐに抜けることになる。だからみんな反対してく・・・」
途中で一ノ瀬に
「何を言っている西崎君。君を普通って言ってしまうとほかの人達が可愛そうだよ。みんな、なんと西崎君はあのパズルを解いたんだよ。」
「あれ、解いたのか!」
「え、それ本当なの?」
「ああ、その人自分、一ノ瀬に探させられたんだった。忘れてた。」
この雰囲気はまずい。なんとかしないと。
「でもそれはたまたま解けただけだから、天才というのは大袈裟じゃ」
と俺が言うと一ノ瀬が
「いや、このパズルは運だけでは解けない。そこにいるパズルを作った張本人なら分かってくれると思うよ。」
周りは俺が団に入るのに賛成みたいな空気になっている。仕方がない、諦めよう。これ以上は無理だ。一ノ瀬に
「分かった。入ればいいんだろ、その団に。」
一ノ瀬は嬉しそうに、
「ようこそ、僕の団、JGP団へ!」
初めての投稿です。文章おかしいところもあると思います。投稿遅いかも知れませんが、よかったらこの後の話も読んで貰えると嬉しいです。