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アラサー高校生  作者: 小大丸
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自己紹介

現実に返り担任を見ていると担任の先生が話し出した。

これから一年君たちと苦楽を共にする。甲斐伊織かい いおりです。と話し出した。

担当は英語、趣味は読書等当たり障りのない話をして質問は?と生徒に向かい声を掛けたら、

空気の読めない名も無き者がいくつですか~?と言い出した。

伊織先生は女性に年齢を聞くもんじゃないのよ。と笑いながら指でデコにツーン!?と押していたが、

眉毛がぴくぴく動いていたのを俺は見逃さなかった。

じゃー早速左から順番に自己紹介からお願いしようかしら~と可愛い声で言ったので左側から順番に自己紹介を始めた。


やはり進学校だけあって真面目そうな子が多かったが中には面白しろそうなやつも何人かいた。

俺の順番になり何を言おうか一瞬考えたが無難に答える事にした。


なんで高校におっさんがいるんだ?と驚く方もいるかと思いますが、あの時出来なかった青春を取り戻すために入学しました。全力で高校生活を満喫したいと思います!!皆さんより少し長く生きているので何かあったら声を掛けてくださいと言ったら空気の読めない男、福島が美鈴さんの携帯番号を教えてください。と全力でお願いしてきたのである!?

それを皮切りに、俺は私生活とか普段何をしてるとか教室の男子は騒然。

それに切れた伊織先生は黒板に爪を立て誰もがしたことのあるあの音を出して叫んだのである。

咄嗟に何をするか悟った俺は、耳を塞ぎなんとか助かったが先生と目が合ったときに先生は聞こえないように舌打ちしたのを俺は見逃さなかった。

伊織先生は次の人と自己紹介が最後まで続けられて丁度チャイムがなった。

伊織先生は俺を呼び出しそのまま後について行き、内心少しホッとしていた。

またあの質問攻めは今の俺には耐えられそうになかったので伊織先生に感謝をと思っていると

突然先生が振り返り、俺は止まれずに先生を抱きしめてしまったのである!?

先生は一瞬何が起こったか、わからず数秒経ったときに後ろから足音が聞こえ振り返る間もなくスリッパで頭をはたかれたのである。

この絶妙な力加減!?

美鈴!?と声を出して振り返ると眉間に青筋の美鈴さんがご立腹で立っていたのである。

おにいちゃんなにしてるの?顔と声のバランスがおかしい!!

俺の妹はどうちまったんだ!?と思ったときにゴングと言う名のチャイムが鳴り命拾いしたのは俺だけだったのだろうか?




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