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アラサー高校生  作者: 小大丸
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保健室

目が醒めると見知らぬ天井が見えた。


ここはどこだ!?周りを見渡すとカーテンで囲まれている?その時、カーテン越しに「やっと起きたか青年よ」と声がした。


カーテンがシャーッと開き。

「君急に倒れて運ばれて来たんだよ。救急車呼ぼうとしたら意識がないのに大丈夫だから寝たら治るとか言って頑なに拒んで渋々ベットで休ませることにしたんだよ。なんで倒れたの?」


「すいません。持病みたいなもんで急に悪くなることがあるんですよ。ご心配お掛けしてすいませんでした。寝たら治りますのでもう大丈夫です。」と力こぶを作る仕草をしてみた。


「とりあえず今日は大丈夫そうだからいいけど、早めに病院で診てもらいなさいよ。」

「わかりました。今度行って来ます。」と起き上がり教室に戻る事にした。


保健室を出て周りを見るとすでに夕暮れがだんだんと暗くなりつつ、「また倒れちまったな…」独り言をポツリと漏らし教室に戻ると、すでに帰りの時刻もかなり過ぎており誰もいないはずの教室に戻ると一人机の上でカバンを枕にして寝ていた。


何故俺のカバンにヨダレを垂らしながら寝てんだコイツ。暗くなりつつあったので教室の電気をつけたが反応が無い。

音楽を聞いているのか耳にヘッドホンをしているのでイタズラをしてやろうとヘッドホンのコンセントの音量部分をMAXにしてやった!!


「ギャァカァー」叫び声をあげそれを笑っているとグーでブン殴られた!!なんて暴力的な女なんだ!!


「なにすんじゃ!!このハゲ!!」

「ハゲ!?ハゲちゃうわ。フサフサじゃ!てかなんで俺のカバンで寝てんだよ」

マジでコイツ誰だ?あっ!?昼休みのあの子じゃん!?

「カバンと携帯置きっぱだったから持って来て上げたのに恩人に向かってイタズラするとか最低!!」と怒って帰ってしまった。


その迫力で彼女が居なくなるまで固まってしまった。あっ!?俺あいつにお礼言ってないわ。


名前も知らないのでクラスのもわからないので明日また屋上に行ってみよう。


時計を見ると18時を回りそうになってるのに気づき今日は勉強はナシで体育館に向かう事にした。

本当は運動もする気分ではないが約束をしているので反故にするわけにはいかない。

足早に教室を出て体育館に向かった。

でもあいつ可愛かったな。性格はちょっとアレだけどもう一度会いたいな。


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