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アラサー高校生  作者: 小大丸
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動揺

ジリィリィリィ〜ピィ〜ポ〜パ〜ポォ〜

相変わらず訳のわからない音の目覚ましで目を覚まし、欠伸をしながら音のなる箱を止めた。

「いつも思うけどなんで後半から救急車の音なんだよw」

外はまだ薄暗いが着替えてランニングに出かけた。


ランニングから戻りシャワーを浴び。

廊下に出ると台所からいい匂いがしてきた。


ドアを開けると「おにぃちゃんおはよー。もうすぐ出来るから悪いけど起こしに行ってくれる?」

「いいぞ。悪いけどコップに水を入れてくれるかな?」水を入れたコップを受け取り弟を起こしに向かう。

昨日は食べれなかったけれど、今日はちゃんと起きれたので3人で朝ごはんだな。


ドアを開け寝ている弟のベットの前に立つと仰向けに幸せそうに寝ている顔が見えた。

妹に怒られた仕返しでコップの水を少量ずつ鼻に入れてやったら・・・

数秒後ガバッと起きて「ゲホッ、ゲホッ・・」

咳き込みながら咳いていた。

腹の中では爆笑しながら

「起こしに来たら急に起きたけどどうしたんだよ」もちろんコップは既に回収済みであるw


「メッチャいい夢見てたら急に津波がきて溺れる夢見たんだよ。マジで怖かった・・」

やっぱ溺れるんだなw

「それよりご飯出来たか食べに行くぞ。」

弟も溺れたせいで既に覚醒したようで一緒に台所に向かった。


朝ごはんは魚で骨を取っている時に

「おにぃちゃん昨日封筒で来てた名作劇場あったよね?」

思わず魚の骨を取っていたのに身を割いてしまった!?

「お、おおん!?どうした?」

まさか!?バレたのか?

「懐かしいタイトルいっぱいあったけど、もののけ姫が見たくなったから買ってもらってもいいかな?」

絶対鬼畜くさいタイトルじゃん!?そんな恐ろしそうなモンを妹に渡せる訳ないじゃん!!動揺を隠して

「こ、こないだ3丁目のブックオフ〜で見たから帰りに買って来て上げるよ!?め、名作劇場は高いからな。」

あぶね!!勝手に注文されてたら俺の息子の命が危なかった。


そのやりとりを弟はジッーと見ていた。視線に気付きコイツやたら感がいいから困る!!


話を変える為に弟に「大学はどうだ?」と話を振って見た。

「キャンパスライフ最高だけど、顔が知られてる感じで対応が大変なんだよ」アイドルも大変なんだな。


兄の威厳として妹に「変装用にお金を支給してあげた方がいいんじゃないのか?」うちは全て妹がお金の管理をしているので弟もお小遣い制なのである。


「そうね〜流石にメガネ買ったりマスク買ったりするからソコソコ掛かるわよね。うーん。じゃー2万円現金支給するから領収書だけもらってきてね。残金はお小遣いとして使ってくれていいからね。」弟の顔を見ると嬉しそうな顔が見えた。

しかし、領収書とか一般家庭じゃあんまり貰わないだろ!?といい奥さんになるなと心の中で突っ込んだのは言うまでもない。


ご飯を食べてから家を出た。


いつもの店でコーヒーを買うので立ち寄ると歩いていると、後ろから隣の宮本が声をかけて来た。

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