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第弐話 MFS

何か長くしようと思っていたんですが、ちょっと無理でした。あと、前回と違って間が多いです。読みやすくなってれば良いのですが・・・。

夕日が沈み、気が付けば夜になっていた。


「うぉ!?もう真っ暗じゃねぇか。」


「本当だ!全然気が付かなかった。」


よく考えれば、この時の場合、気が付く方がおかしい状況にあったのだ。

だいたいあんなにも巨大なそれも直立した恐竜が現れた時点でおかしいのだ。

昔の映画では多くの恐竜が直立していたが、それでは体を支えることが出来ず、自重で立つことが出来ないはずなのだ。


だが、あの怪獣は立っていた。まさに

「怪しい獣」ってか・・・。


まぁ、その話は土曜日にでも話せばいいだろう。

その後、俺達は先生達に保護され、何事も起こることもなく家に帰ることが出来た。

また、怪獣の死体は政府の研究機関に回収されたという事を後で謙太から聞いた。

いづれにせよ、全ては明日話し合うことにしようと思い、俺は眠りについた。


〜〜その頃の李亜は〜〜


「う〜む、学校には警備はいない、と。」

私、神宮寺李亜は今日、学校に何かあるかもしれないという疑問を抱いたため、この夜中の二時に学校に侵入しようと考え、今にいたるのです。


学校の玄関には警報器があるので、今日あの怪獣達が壊した所から入ることにした。


それにしても、怪獣がたった二匹出るだけでここまで破壊されてしまうなんて・・・それにこれの修理にも時間がかかりそうだ。

私に直せればいいんだけどなぁ〜。


その時、突如私の足に付いている機械が俊士君のやつみたいに光りだした!


「えぇ!?突然何?」


すると機械が

「アストラル、起動しますか?」

ときいてきたので私は迷わず

「いいよ〜。」と答えた。

すると俊士君と違いかなり大きめの緑色で輝く塊になった。

私は俊士君と同じようにこう叫んだ。


「アストラル、ネイチャーアップ!!」

すると、緑の塊が徐々に仮面を付けたエメラルド色の狼に変形した。

俊士君のテーヴァちゃん同様しゃべれるようだ。


「何をする?」


うん、一匹狼みたいなかっこいい雰囲気でいいな〜。

「何をすればいい?」


「あ、じゃぁ、この壊れちゃった校舎直せるかな?」

「お安い御用だ。物理的物質の回復は私の得意分野だからな。」

そういうと、アストラルは校舎に向かって遠吠えをした。すると、驚くことにさっきまで全壊し、直すのに2、3ヶ月はかかりそうだったのに、それがあっという間に全快した。


そうか〜この子はテーヴァちゃんと違ってサポートタイプか〜。

じゃあ、謙太君と浩子ちゃんはどんなんだろ〜・・・。


私はしばらくの間アストラルとお互いを見つめあっていた。


で・・・気になったんだけど、アストラルはテーヴァちゃんに比べ非常にデカい!

テーヴァちゃんがだいたい3メートルぐらいなのにアストラルは体長がだいたい15メートルもある。


でも今日出た怪獣は30メートルくらいでアストラルの二倍くらいもある!


こんなおっきい怪獣さん達と戦えるのかなぁ・・・。


あれ?そういえば今何時かなぁ・・・朝の四時!!


うわちゃ〜、大変!早く家に帰って寝ないと・・・


「アストラル!私の家まで連れてって〜!」


「了解した。私の背中に乗るがいい。あと、眠たいのなら私の背中で寝てもいいぞ。」


随分と親切なんだねぇ〜。

「じゃあ、お言葉に甘えて・・・おやすみ〜。」


「ゆっくり休むがよい。」

私のこの日の秘密調査は終わった。これで、少しは話せそうかな。

・・・はわわ、もう眠いや・・・。



〜次の日〜


「ん?う〜ん、もう朝か・・・。」

あぁ・・・昨日のことでほとんど、眠れなかった。

そういえば、今日は朝の10時から4人で話し合うんだっけな。

じゃあ、飯をさっさと食べて、行く準備でも・・・、で、今何時なんだ?・・・・・・「・・・朝の10時か・・・・・・朝の10時!!」


何ということだ。

俺は地球全体の危機についての話し合いの初日に遅刻をするという、馬鹿な行為をしたのだ。

ヤバい・・・平田に殺される。

急がねば・・・。


そう考えると俺は着替えて朝ご飯を速攻で食べ、自転車を猛スピードで走らせ、信号無視して待ち合わせ場所である喫茶店についた。

駐輪所には当然だが、謙太の自転車があったので、すでに全員来ているのだろう。俺が店に入ったのは10時15分ぐらいだった。


この後、俺は奴らのいる席に座ったが、やはり遅刻したことについて平田に口ずっぱく言われた。

いろいろ言われたのだが、最後に言われた言葉は忘れたくても忘れられない。


「こんど、遅刻したらデスパンチするからね。」


デスパンチとは武道の奥義の一つで忍者の使う奥義だが、威力はかなり高くメカニズムはよくわかんないが、受けると身体の行動が止まり一切動けなくなるというまさに死のパンチ・・・この技を使う姿は平田が町を荒らしていた。暴力団の団長に対して使った時しかないが、その時の暴力団の団長は死んだように全く動けなくなっていた。

まぁ、今回は肩パンで済んだが、もう遅刻だけはしないようにしなければな・・・。


さて本題だが、俺達に着いた機械のことだが、謙太が自分ので調べたみたようだ。全く自分から調べるなんて、相変わらず気がきく奴だ。


「昨日、パソコンとかで調べたんだがこの機械の素材となっている物質はこの地球には全く存在しない鉄に近い物だということがわかったんだ。だからこの機械は地球外の物だったんだ。」


「でも、だとしたら何で地球に怪獣さんといっしょに来たんだろう?」



「それは、わからない。けどこれで、俺達が自由に怪獣を操れるのは確かだ。」

「でも、何で私と森次君のだけ出せ無いのかしら?」

「え、つーことは神宮寺は出したのか?」


「うん、昨日ちょっとね・・・。」


いつの間に・・・っていうか俺が来る前からこいつらは話してたのか?

しかし、なぜ俺と神宮寺のだけしか覚醒しないんだ?すると神宮寺が

「もしかして、何らかの条件があるんじゃないのかな?」


条件?・・・俺はそんな条件などみたしたりしてはいないと思うが・・・


「実は、私は学校に行ったんだけどその時に学校がかなり壊れてたから直したいって思ったんだけど、そしたらこの機械が光りだしたんだ〜。」


「じゃあ、もしかしてその怪獣は回復系?」


「そうだよ〜。何でわかったの?」


「もし、神宮寺さんの言ってるように覚醒するのに何らかの条件が必要だとしたら、その怪獣は神宮寺さんが学校を直したい・・・って思ったからじゃないかしら?」


「ちょっと、待て!そうだとすると俺のテーヴァは何の条件で覚醒したんだ?」

「もしかして、メイドさんみたいだったから、ご主人様がピンチになったから覚醒したんじゃない?」


確かに、テーヴァはメイドの様な奴だった。ご主人様を守る為に出現したとも言えなくもない。


「つまり、俺と平田さんは自分の怪獣の条件を手探りで探さないと戦闘は不可ということか。」


「大変そうね・・・。ところで自分達の味方の生き物のことを、怪獣って呼ぶのは少し変な感じがするんだけど、何か良い呼び名はないかしら?」


「味方の怪獣にはちゃんと名前があるみたいだけど、起動しないとわかんないからな。何か基本的な呼び名を考えるといいかもな。」

「そうだね、何がいいかな?」


「一応言っとくと、この機械の名前はMFSモンスターフォロウシステムって言うみたいだが・・・。」


「じゃあ、そこからとって、FMフォロウモンスターっていうのはどうかしら?」


FM・・・(従う怪獣)まさにそうかもな。確かに奴らは主人に非常に忠実だ。

もしかしたら、この前の巨大恐竜もそうかもしれない・・・


この後、俺らは今後の活動のことや、テーヴァとアストラルの能力などについて長い間、話し合っていた。

そして、気付けば夕方になり、日が落ちようとしていた。本来なら、ここで平穏に解散するはずだったのだが・・・。


ガタッ!と突如音がした。音の先にはマンホールの蓋がカラカラと音をたてながら転がっていた。


何だ?そう思ったその時である。


ビキっと音がしたと思うとなんと、マンホールを中心に地面が割れていったのだ。そして、その中から巨大な二本の首が出てきた。

そして、しばらくせぬ内に胴体と下半身が出てきたが、腕と足が無く。下半身は蛇のように長い尻尾のようになっている。

また、蛇のような身体のせいかかなりデカい・・・。全長だとだいたい100メートルはありそうだ。


「ヤバい、昨日のとは全然格が違うのが来たぜ。」


「でも、大きさなんて関係ないよね!」

まぁ、昨日テーヴァは自分の十倍くらいの怪獣を切り倒したが、今回は違いすぎるぞ。

だが、迷っている暇は無い。今はどんな状態であろうが、この怪獣を倒して町の被害を最小限に防がなければならない。


「よし、神宮寺。いくぞ!」

「OK〜!」


「テーヴァ、シャイニングアップ!」


「アストラル、ネイチャーアップ!」


二体のFMが一度に起動した。神宮寺のアストラルとやらを見るのは初めてだ。


テーヴァが最初に姿を現した。それに続けてアストラルも出現したのだが、テーヴァに比べてかなりデカい。ここまで大きさが違うと何だか腹立たしいものである。


そうすると、怪獣がその二頭の頭部の口から光線を吹いて来た!


マズい、今まで見た感じテーヴァには防御系の技を持っていない。ここは神宮寺に頼るしかないか。


「神宮寺、防げるか?」


「お安い御用〜。アストラル!」


「承知した。」


すると、アストラルは光線に向かって雄叫びをあげた!雄叫びには波動のようなものが帯び、光線を受け止めた。


その時、怪獣にスキが出来た。

「ご主人様!!」


「あぁ、やれ、テーヴァ!片方の頭を倒すんだ!もう片方には気を付けろ!」


「かしこまりました。ご主人様!」


そういうとテーヴァは腕から光の刃を出し、頭に向かって飛び発った。


すると、違う方の頭がテーヴァに気付き、テーヴァに攻撃を加えようとした!


「させないよ!アストラル光線をはねかえして!」


「承知!!」


そう言うと、アストラルは雄叫びをより強くして、光線を跳ね返した!


跳ね返した光線は見事にテーヴァを狙った頭に命中し、自らの光線をくらった怪獣はくらりとふらついた。

それを見たテーヴァは光の刃で両方の頭を一度に貫いた!

さらに、アストラルが力をチャージしだした。


「よ〜し、やっちゃえ!アストラル!ネイチャーバースト!」


次の瞬間、アストラルの口から緑の光線が怪獣の胴体に命中し、怪獣は完全に消し飛んだ。


「あ!いいとことりやがって・・・。」


「まぁまぁ、倒したんだからいいじゃん。戻れ、アストラル。」


よくねぇよ〜、と思いながら空中のテーヴァを呼び戻した。

だが、何やら、元気が無いようだ・・・。どうしたんだ?


「おい、テーヴァ。どうかしたか?」


「はい・・・、私はご主人様の言うことを聞かなかったので自己嫌悪しているところです。」


まぁ、確かに俺は片方を倒せと指示したが、あの状況ならテーヴァのした判断で正しいはずなのだが、テーヴァは自分が指示を無視してしまったことをかなり気にしているようだ。


「まぁ、あの状況なら誰だってああするよ。だからきにすんなよ。」


「そうですか・・・ありがとうございます、ご主人様。」


なんとか、元気をだしたようだ。ちゃんとしているようで世話の焼ける奴だ。


遠くで様子を見ていたのか、謙太と平田が近寄ってきた。


「初めてのコンビネーションにしては上出来じゃないの。」


「全くだな、相性いいんじゃねぇの?」


「い、いきなり何言ってるんだよ。」

「あれ?俊士君。もしかしててれてる?」


な、何をいきなり言ってるんだ?こいつらは?

とはいえ俺達はなんとか怪獣を倒すのに成功した。


その後、謙太と平田は条件について考えているらしいが、まだよくわからずFMも覚醒しないらしい。


俺はと言うと、神宮寺から来る、フォーメーションに関してのメールに悩まされていた。

なんせ、限りというのを知らないのか、多いい時など一時間に一回来るときもあった。

止めて欲しいといいたいが、次から次へと来る非常に生き生きしたメールに文句を言う気にもなれなかった。


まぁ、せめて明日の日曜日辺りまでは平穏に暮らしたいと俺は願うばかりだった。



ここは、貨物倉庫の中のある暴力団のアジト。アジトでは暴力団長とその幹部がソファーに座っている。

その指にはMFSの指輪が着いている。

その中に、年齢が16歳ぐらいの少年が一人いた。


力を正義に使う者がいればそれを、悪に使う者もいる。今、正義と悪が大きくぶつかろうとしていた。


また、この頃宇宙ではこれを面白げに見ている者もいた。

チェス盤を通して・・・

今回もバトルの部分短くなっちゃいました。すいませんm(__)m        で、次のやつの予告ですが出来れば前・後編にでもしたいと思ってますので次もよろしくお願いします。

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