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砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
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ケーナの迷(?)推理


 ノエリーは犯人と「帝国」の繋がりを予測した。

 2人は意見を元に捜索を続ける。 



 ノエリーの家を後にして、2人は再び馬にまたがった。


 「ふーん、さて、どうしようかな? ノエリーには、もうこの国にはいないって言われちゃったし」


 「じゃあ、戻ろうか? ファリーダさんも心配してるかもしれないし」


 「いや」


 ケーナは、負けず嫌いの子供の様に首を振った。


 「あれは、あくまでも予想だから。ノエリーの言い分もわかるけど、国内に残ってないかどうかは分からないわ! 出来る限り、探そうよ」


 「でも……何処に行くの? 今のところ全くアテが無いんだけど」


 「そうねぇ、ノエリーにそこんトコも聞いとくべきだったかな? 犯人の隠れやすい場所とかさ」


 「じゃあ、戻ろうか? ノエリーさんにもう一度聞いてみようよ?」


 「いや」


 ケーナは、また首を振った。

 変なところで強情だ。


 「ノエリーも、特にアテが無いから言わなかったんだよ。きっとね。だから、ここは私達で推理してみようじゃないの! 」


 「ケーナ……」


 「毎度毎度、頼り切るのも癪だしね。 ノエリーも安全だって言ってるんだから、怪しいところに行ってみようよ。レイルにとっては観光にもなると思うし~」


 「はぁ……」

 

 「となると、どこが良いかな? 犯人が逃げ込むんだったら、あんまり人が来ないようなところだよね……いや、逆もあるか。人ごみに紛れてカモフラージュするってのも考えられるし……うぅん」


 ケ-ナは腕組みをして唸った。

 馬はそれを見てブルルンと鼻を鳴らす。


 少しの時間が経過した。

 

 ケーナが何かを閃いた時には、レイルは沢山の汗をかいていた。



 「よし、あそこにしよう!」


 「え、どこに行くの?」


 「ズバリ<ガレフ庭園>!」


 ケーナは、レイルの是非を問わずに再び馬を走らせ始めた。

 蹄の音が砂漠の砂でやわらげられ心地よく辺りに響いた。


















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