棺桶の部屋
ケーナ達は、謎の階層を探る……
銀の絵が壁に無くなった先には、幾つもの部屋があった。
得体も知れない、何かをレイル達は感じた。
「何だか、嫌な予感がする……」
「ちょっと、恐がりだなぁレイルって。さっきのワニの時は勇敢に見えたんだけど、幽霊とかは恐いの?」
「うん、昔司祭様からオバケの話聞かされて、夜眠れなくなった事があるんだ」
「それで、今でも恐いんだ。へー、子供っぽいなぁ。でも、分かってると思うけど、その幽霊に憑りつかれるんだからね、レイルは」
「……」
2人は、部屋を1つずつ見て回る。
それぞれの部屋には、棺桶が横向きに並べられていた。おそらく、中には過去に死んだ者達が眠っているのだろう。しかし、これらの部屋は目的の場所では無い。
ノエリーの地図を再び開く。
構造を照らし合わせると、どうやら目的の階層には間違いないようだった。
部屋の一つに、赤い丸がうってある。ここが、悪霊の住まうところなのだろう。
「もうすこしだね! ちょっと、疲れてきたよ。」
「レイルったら、スタミナ無いわね。」
「さっき冥術使ったからだよ。結構あの冥術は疲れるんだ。」
「ふーん。まあ、罠があるかもしれないし、ゆっくり行きましょうか。」
休憩を入れながら、進路を辿る。
目的の場所に近ずくに連れ、何だかさっきの得体の知れない感覚が強くなっているようにレイルは感じた。
そして、その瘴気の様なものが一際強くなった時、他の部屋とは違う、独特の文様に囲まれた部屋の入口が目の前に現れた。
「ここが……悪霊の住まう部屋……」
レイルは、緩んでいた気を引き締め直した。




