水中に身を泳がせて
水にもぐって出口を探す2人。
オアシスから引いているのか、水の透明度はすこぶる高い。
<デリア>の光球に照らされた水中は、まるで水が無いようで、2人は、空中を浮かんでいるような錯覚にとらわれそうになった。
2人とも泳ぎは得意だった。
砂漠に住むケーナが、泳げるのは意外である。彼女はオアシスなどで泳ぐ練習をしていたのだ。
水深10メートルはあるだろう。深い地底湖だ。
ところどころに、美しい魚が泳いでいる。
ケーナの言った通路らしき穴が見えてきた。
特に水の乱れる様子もなく穏やかだ。
2人は、足をばたつかせてそこに向うと、四角形の通路に入り泳ぎ進んだ。
特に、危険な生き物もおらず、暫く進むと、遂に、空気のある場所に辿り着いた。
ケーナとレイルはそこに顔を出すと、ぷはーと息を吸った。
「よかったぁ。どうやら、道があるみたいだね!」
「うん。」
2人が水から上がった先には通路があった。
どういう役割があるのかはわからないが、どこかに通じているようだ。
2人はその道を慎重に進む。
持っていた道具は、皆濡れてしまった。
松明は湿ってしまったから暫くは役に立たないだろう。
再び罠にはかかるまい。
2人はそう決意していた。次にかかれば、命は無いかもしれないと思ったからだ。
王家の墓の冒険はまだまだ続く。




