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砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
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ワニの氷漬け


 ワニの大軍に水中で出くわしたレイル達だったが……


 

 しかし、レイルには冥術があった。

 とっさに、彼が放ったのは氷の冥術だ。



 「抗うものよ、凍てつけ! <ラムサライズ>!」



 ビシイッ!


 

 レイルの前方の水がワニ共々に凍りつく!

 水面にできた氷は分厚く、同時に陸地も出来た。



 「ケーナ! まずは氷の上に乗ろう!」


 「よしきた!」



 2人は大慌てで氷の上に泳ぎ着く。

 これならば、ケーナの剣も容易く振るえるだろう。



 残ったワニ達はケーナ達に近づく。

 しかし、状況は2人に有利になっている。



 「とにかく、このワニを一掃しないことには出口も探せないね。」


 「うん、とりあえずもう一度<ラムサライズ>で凍らせてしまおう。」



 ビシイッ



 レイルの二度目の冥術で、ワニ達は全て凍りついた。

 氷の一部を割って水の中を見てみたが、他にはもういないようだ。

 ようは全滅である。ワニ達にはちょっと申し訳ないなと思ったレイルだった。 


 「よし、出口をさがそうよ。」


 ケーナは、剣を鞘に納めて泳ぐ態勢に入る。

 水中のどこかに出口があると見たのだ。



 結局、その予想は、当たっていた。

 潜ったケーナが再び水面に上がった時には笑顔が零れていた。



 「あったよ! どっかに通じる穴みたいなのがある。ちょっと泳がなきゃいけないけど大丈夫?」



 「うん、泳ぐのは割と得意なんだ。冥術もあるし、何とかなるよ」



 張った氷の隙間から、2人は水に飛び込んだ。







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