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砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
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罠罠


 冥術が使えなくなったレイル。

 次に待ち受けるのは?



 松明を手に持つケーナを先頭にして通路を進む。

 次々と曲がり路があったが、ノエリーの地図を信じてそれに従う。


 しかし、それがあだになった。

 松明の火が巻き起こす熱は、新たなる罠の引き金になる!


 

 「う、わっ!?」


 突然地面に穴が開いた!

 2人を丸ごと吸い込む大きな穴だ。


 2人は、その穴に、落ちた。

 ああああああああああという声と共に落ちていく。



 かなりの高さからの落下だ。

 このまま落ちたら、死んでしまう!



 ガキィン!



 ケーナは、とっさに手に持つ剣を壁に向って思い切り突き刺しぶら下がる。

 そして、レイルの手を掴んだ! 万事休すである。



 「大丈夫!? レイル。」



 「うん、大丈夫だよ。でも、どうしようかな?」



 レイルは、恐る恐る下を向いた。

 穴の底は暗くて見えない。吸い込まれるような暗黒だ。

 しかし、何かの音がする。


 ぽちゃん

 ぽちゃん



 水の音だ。水が水面に落ちる音だ。

 それもかなり近い。ひょっとすると、下は水だまりになっているのかもしれない。



 「こ、ここから、落ちても大丈夫かもしれないよ。下が水なら衝撃も吸収されるかも。」

 レイルはケーナに言った。

 


 「そうだね、このままぶらさがっててもどのみちダメそうだ。よし! それじゃあレイル、壁際に擦りつきながら降りて行ってよ! 」


 「うん!」


 レイルは、ケーナの手を離すと、側面の壁に飛び付き、無理やり手足を引っかけて落下スピードを軽減させながらズルズルと下に向う。










 
















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