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砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
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 罠を看破したつもりの2人だったが……



 その通路には、一見何も罠の形跡は無かった。

 2人は、ここで若干の油断をしてしまった。



 古代文明が造り上げたトラップは、予想を越えたものだったのだ。

 彼らがある部分を通過することで働くセンサー式のトラップが起動する!

 前方の十字路にあったトラップはここに誘導させるためのダミーでもあったのだ。



 「うわっ!?」



 レイルが驚いて声を出す。

 それもそのはずだ、急に辺りが真っ暗になったのだから。


 「うそ!?」ケーナも戸惑う。

 「どういうことなの? <デリア>が急に消えるなんて!」


 レイルは暗闇の中、困った顔をした。


 「これって、多分<封術>だよ。どうやら僕達罠にかかったみたいだね」


 「しまった! 判断が甘かった。どうしよう、<デリア>はもう一度使えないの?」


 「やってみるよ。……」


 レイルは、<デリア>を使おうとした。

 しかし、だめだった。何も起こらない。


 「どうやら、冥術が使えなくなてるみたいだ。ケーナ、松明を使うしかないよ。」


 「そっか。多めに冒険セット持ってきて正解だったね。」


 ケーナは、松明の一本を取り出すとに火をつける。

 <デリア>ほどではないが、辺りは構造が見えるほどには照らされた。

 2人はまた歩み出した。


 「なかなか、手ごわそうだね」レイルは、ケーナの後ろで言う。


 「うん、気を引き締めないと」



 しかし、そう言ったのも束の間。

 2人は更なる罠の連鎖にかかる事になる。


 







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