表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
55/119

大ピラミッドの眺望

 ピラミッドの入り口まで案内される2人。




 ピラミッドの入り口は、大きな石造りの階段の上にあった。

 監視員に従い、2人は階段を上って行く。

 一段あたりが大きく、それが100段くらいあるので上るのは結構大変だった。


 途中、舞い上がった砂が生暖かい風に乗って吹き付けた。

 登り終えると、テントの群を見られるくらいに高いところまで来ていた。


 「うわあ、良い眺め!」


 ケーナは無邪気な子供っぽく喜んだ。

 レイルは、もっと高い塔に登った事があるせいで、それほど何も思わなかった。

 監視員は2人を見て、微笑む。


 「どうだ、君達。なかなかいいものだろう」


 「そうですね!」ケーナは嬉しそうに言う。

 まるで、観光旅行でもしているようだ。実際、前回の試練よりは旅行っぽかった。

 国が管理している施設なので、この前の廃墟の様な危険は少ないと見られたからだ。

  

 奥まった入口には、もう一人槍を持った番兵がいた。

 監視員がその男に話しかけると、番兵はするりと入口から退いた。


 「しかし、君達だけで大丈夫かね? 許可は、確かに貰っているけど。」


 「は、はい。何とか。」レイルは、しどろもどろに応えた。

 本当は、誰か付いてきてほしいものだが、色々と問題が出てくるので、出来ないのだ。


 

 要は、入ってはいけないところに2人は入るつもりだった。



 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ