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砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
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態度一変


 ケーナの素性を知った受付のスカ-クは……



 「やや、まさかそれほどの方がいらっしゃるとは! まことにご無礼な態度をとってしまいまして申し訳ありません!」


 スカ-クの態度は一変した。

 恐ろしく腰が低くなって、さっきのコワモテの顔の皺は一気に減った。

 ケーナはその変化に笑いが起こりそうだが我慢して言う。


 「いいのよ。それで、王家の墓に入る許可はすぐに貰えるの?」


 「そうですね、あなた方の入るお墓でもありますから」

 スカ-クはヘコヘコと言う。


 「この子も、入っていい? 私が信用を置いてる子なの」


 レイルも、スカ-クの表情が緩んだので自己紹介をする事が出来た。

 「レイルといいます、よろしくお願いします!」


 「はい、わかりました! 早速許可証を発行いたしましょう!」最早、別人だ。


  後ろにいる、係員が書き始めてから10分で許可証は発行された。


 「はい、どうぞ。」


  ケーナは、許可証を受け取ると上機嫌で言った。


 「ありがとうございます! 早かったですね」


 「なになにこのくらい我々には簡単な事ですよぉ……ところで、一つだけ注意しておく事があります。」


 「何?」ケーナが聞くと、再びあの恐い顔が戻っていた。


 「くれぐれも、地下4階より下には行かないようにしてください。命の保証ができませんから。」



 レイルは、グッと息をのんだ。

 






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