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砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
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砂漠の大国へ

 砂漠を疾走するサンドラブ。

 遂に王国への入り口が見えて来た。



挿絵(By みてみん)




 砂漠を走るサンドラブの走りは早い。吹き付ける風は暑さを和らげる。

 少年レイルは乗っている間振り落とされないようにケーナにしがみついていた。

 女の子に触るのは初めてだったから最初は少し戸惑ったが、しがみついたケーナのおなかは暖かくてやわらかなものだった。そして、何だかとてもいい匂いがした。だから心ははいつしか落ち着き、こうしている事に心地よさすら感じた。

 


 「もうすぐだよ! もうすぐ街の外壁が見えてくるはずだから。 ほら!」



 ケーナが振り向いて言った時には地平線の向こうに出っ張ったものが見え始めた。

 そしてそれがどんどん近付くにつれて大きく高くなっていく。

 レイルはあそこが自分の目指していたところなのかと心躍った。



 王国デルアラス。

 クァマトラ砂漠に悠々と構える、3000年の歴史を持つ大国にして強国。

 30万の砂漠の民が住み、リヒト=ファアール王がそれを治める。


  

 馬がその走る足を緩めたときレイルの前方には王国への入り口が口を開けていた。

 中からは、人々の出す色々な音が流れてくる。

   



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