続・女の子になる方法
ノエリーは遂に女になる方法を明かす……
「それは憑依! 霊をレイルにとりつかせるのよ!」
ノエリーの言葉に、ケーナはエーッと言った。
そして、疑りの目でノエリーを見る。
「今度も、ちゃんと裏があるんじゃないの? 何か代わりになる方法とか」
「ううん」ノエリーは首を振った。
「残念ながら、今回はマジよ。強力な女性の霊をとりつかせれば。肉体も女性に変異するんだよ」
「強力な霊? なによそれ、普通の霊じゃないの?」
「そうだよ、この世に未練がある悪霊みたいなのじゃないと中々とりつかないし、肉体の変異も無いの。自らの体の再生願望がある霊じゃないとダメ。しかも、霊に取りつかれて魂を奪われる事もあるんだ。そうなると……」
「どうなるんですか?」レイルが心配そうに聞く。顔がもう青かった。
「肉体は乗っ取られて、あの世行き。そうなったら、残念だけどレイル君は人生諦めるしかないねぇ」
「う……」レイルは寒気がした。
しかし、ここで引き下がるわけにもいかない。今までの努力が無駄になる。
「んにゃ、怖気ずいたのかな? レイル君。」
「いえ……やってみます。それで、このあたりでそんな霊がいる場所なんてあるんですか?」
「あるよ。」ノエリーはメガネをキラーンと輝かせた。
レイルの勇気に感心した事と興味をそそられた事のあらわれだった。
「そこは……」
「王家の墓さ。デルアラスの古の王家の墓。」
「王家の墓!?」ケーナは、それを聞いて目を大きくした。