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砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
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女の子に、なる方法

 ノエリーが言う、女性になる方法とは……?



 「じゃあ、早速教えてくださいよノエリーお姉さま~」


 ケーナは猫なで声のような声で言った。

 色気のないケーナだが、色気のある声真似はなかなかに上手だ。

 ノエリーも、いつもの事なのかハーイと返事をした。



 「いいよ! じゃあ2人ともよーく聞きなさいな。」



 2人は同時に頷くと、耳をノエリーに傾ける。女性になる方法と言うのは、この試練を抜きにしても中々興味深い事である。このような事に関心を持たない人間も珍しいだろう。レイルはゴクリと唾を飲み込んだ。


 

 「あのね、レイル君が女になるにはアソコについてるアレをはさみで……えへへ……」


 

 「バカッ! ノエリーの変態!」ケーナが話をせき止める。

 ノエリーが、えへへと笑い声を出す時は大概ロクでもない出鱈目話なのだ。



 「ちぇっ、バレたか……しょうがない本当の事を言うよ。」


 

 「最初から言ってよね! こっちは、本気で聞いてるんだから。」



 「わーったわーった。まあそう怒りなさんなよ、綺麗なお顔にしわができちゃうよ? んで、女の子になる方法だけど……まあ、さっきも言ったけど簡単じゃない。かといって、出来ない事も無い。今までにこの試練を通過した人間は結構いるんだからね。」



 「じらさないで、早く行ってよ!」ケーナが急かす。


 

 「もー、せっかく人がのんびり話そうと思ってるのに、しょうがないなぁ。じゃあ、今度こそ言うよ。女性になる方法は……」



 レイルは、再び唾を飲み込んだ。




 

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