女の子に、なる方法
ノエリーが言う、女性になる方法とは……?
「じゃあ、早速教えてくださいよノエリーお姉さま~」
ケーナは猫なで声のような声で言った。
色気のないケーナだが、色気のある声真似はなかなかに上手だ。
ノエリーも、いつもの事なのかハーイと返事をした。
「いいよ! じゃあ2人ともよーく聞きなさいな。」
2人は同時に頷くと、耳をノエリーに傾ける。女性になる方法と言うのは、この試練を抜きにしても中々興味深い事である。このような事に関心を持たない人間も珍しいだろう。レイルはゴクリと唾を飲み込んだ。
「あのね、レイル君が女になるにはアソコについてるアレをはさみで……えへへ……」
「バカッ! ノエリーの変態!」ケーナが話をせき止める。
ノエリーが、えへへと笑い声を出す時は大概ロクでもない出鱈目話なのだ。
「ちぇっ、バレたか……しょうがない本当の事を言うよ。」
「最初から言ってよね! こっちは、本気で聞いてるんだから。」
「わーったわーった。まあそう怒りなさんなよ、綺麗なお顔にしわができちゃうよ? んで、女の子になる方法だけど……まあ、さっきも言ったけど簡単じゃない。かといって、出来ない事も無い。今までにこの試練を通過した人間は結構いるんだからね。」
「じらさないで、早く行ってよ!」ケーナが急かす。
「もー、せっかく人がのんびり話そうと思ってるのに、しょうがないなぁ。じゃあ、今度こそ言うよ。女性になる方法は……」
レイルは、再び唾を飲み込んだ。