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砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
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ノエリーは何でも知っている

 女性になる方法を探すため、2人が訪れたのはノエリーの家だった。


 「ふーん、今度もまた厄介なお題を出されたねぇ。」


 ノエリーは、メガネを手でカクカクしながらふふんと鼻息を荒げた。

 そして、椅子に座る2人を流し見る。ケーナは、自らアテにして来た割に自信なさげだ。


 「ノエリー、どうなの? なんとかなりそう?」


 「うーん、厳しいねぇ。女の子にそんな簡単になれるんなら、世の男どもはたかって女の子になっちゃうだろうし。永遠のロマンだからね~異性になるってのは。私だって、男になってみたいと思ったことあるよ。」


 「ノエリーは、男になってもあんまり変わらなそうな気がするけど……」


 「なにおー!? 私の乙女心を傷つけるような発言をしましたね、ケーナさん。その発言撤回しないとお姉さん怒りっちゃうぞ~」


 「冗談、冗談! ごめんなさいノエリー。乙女心が残ってたのに気がつかなくって。」


 「わかればよろしい! いや、わかってないでしょ!? 今、さりげなく失礼な発言重ねたよね?」


 ケーナは、目を反らした。

 ノエリーの目は、そんな彼女からレイルの方に向いた。


 「ご、ごめんなさいっ!」


 レイルは、とりあえず代わりに謝った。

 それを見ると、ノエリーも表情を緩めるしかなかった。


 「君、正直ものだね~安心してよ、今の本気じゃ無いし。(ちょっと真に受けた事は言うまい)」 


 「そーそ。」ケーナも付け加える。

 「ノエリーとは、いつもこんなんだから。気にしなくていんだよ。」

 

 レイルは、ほっと胸を撫で下ろした。

 体に悪い冗談だとちょっと思った。 


 「それで、ノエリー。」ケーナは話を戻す。

 「女性になる方法は、あるの?」


 ノエリーは頷いた。

 「あるよ。このノエリーはなーんでも知ってるんだから!」








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