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第二の試練
第一の試練を終えたのも束の間、エドガルドは次の試練を出す。
「ほお、よくぞ持ち帰った」
美しい真珠の様な球を手に取ると、エドガルドはフムフムと頷いた。
神殿の薄暗さ暗さに引き立てられるように珠は淡く輝く。
「エドガルド様……」
レイルは持ってきたにもかかわらず心配そうにした。
しかし司祭が表情を緩めると、体の力が抜けた。
「よし、これで第一の試練は終了じゃ。よくやったな」
「は、はい!」
「では、次の試練を与えよう」
「……えっ?」
もう次の試練ですかと言いたかったが、レイルは口を閉じた。
「レイルよ、良く聞け。次の試練も大変なものじゃぞ。言葉にすれば簡単じゃがな」
「は、はぁ……」
「レイルよ」エドガルドは、表情を硬くする。
「司祭様……」
「お前、女になって来い。以上」
「えええっ!?」
横にいたケーナ共々に、驚きの声が神殿に響き渡った。