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蛇真珠入手!
原因不明だが白蛇がおとなしくなった。
いよいよ、目的の珠の入手に取り掛かる2人。
蛇をうしろにゆっくりと奥に進むと、確かにそこには光り輝く珠が沢山あった。
まぎれもない。「蛇真珠」と呼ばれるものだった。
音をなるべく立てな言うように、レイルはその美しい無数の珠に近づいてそのうちいくつかを小さな革カバンの中に入れた。そして、蛇の方に向き直る。
白蛇はおとなしく、こちらを見つめていた。
ケーナは、まるでこの蛇言葉が解るかのようににっこりとわらった。
「ごめんなさいレインザード。ちょっと、お邪魔しました。」
少女が柔らかい声でそう言うと、白蛇は退路を遮るのをやめて、横に退いた。
2人は、そんな蛇を脇にして、もと来た道へと歩き出す。
最初の試練は成功した。
蛇の部屋から出た2人は、ほっと肩を撫でおろした。