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止まる白蛇
白蛇が、レイル達に迫る! しかし……
「わああああ!」
レイルは迫りくる蛇に対して逃げる事も出来ずに立ちつくした。
思わず、声を上げてしまった。
ケーナは、そんなレイルを庇うように剣を構えて何とか白蛇を迎え討とうとする。
しかし、体は震えていた。
蛇の頭部は、一目散に2人の目の前に向かう。
そして、ケーナの体と肉薄した時、意外な事が起こった。
「え?」
ケーナが驚くのも無理はない。
白蛇レインザードの動きがピタリと止まったのだ。
そして、今まで威圧的だった雰囲気が薄れ、幾分おとなしい顔つきになった。
ヒュルルルルと今までとは違った声を出している。
「これは一体……」レイルは、唖然としていた。
ケーナは、剣を納める。
戦意が無いのがわかったからだ。
「レイル……大丈夫みたいだよ。この子、私達を食べるつもりはないみたい。」
「そ、そうなの?」
「さあ、行きましょ? あの奥に、目的のものがあるはずだから。」
「大丈夫かなぁ?」
ケーナを先頭に、2人は奥へと歩き出した。
白蛇は牙をむく事はなく、ただ2人についてくるだけだった。