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あれれ?
白蛇に、ダミードールを与えておとなしくさせようとするが……
「気付かれた!? よーし、えいっ!」
ケーナは、手に持つダミードールを蛇の方に投げつけた。
ボル爺の言う通りの方法だ。こうして、あとはレインザードに食べさせれば大丈夫との事だった。
シャアア!
白蛇は、ダミードールに喰らいつく。
そしてあっという間に自分のお腹に入れてしまった。
「よーし、これでいいはず!」
2人は、白蛇の様子をうかがう。
おとなしくなるのを待つつもりだった。
しかし、事態は予想外の方向に傾く?
「あ、あれ? 何かおかしいな……」
「そうだね、何だか、こっちを見てるんだけど……」
シャァァ
白蛇は、おとなしくなるなる様子はなく、何とこちらに近づいてくるではないか!
「うわわっ! な、何で!?」レイルの顔が青ざめる。
「ちょっと! あの爺さん、話が違うじゃないのよぉ!?」
2人は恐る恐る後退する。
このまま飛びかかってでも来たらおしまいだ。
一歩。
一歩。
また一歩。
次の瞬間!
蛇がその動きを早めた!