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奥へ奥へ
神殿の更に奥へ進む2人。
それからも、2人は何匹かのモンスターに遭遇した。
砂ネズミのサンドラット。
大きなコウモリのジャバルダン。
光の幽霊ウォルオブイスプ。
ムカデ魔獣ドルオプケン。
など。
これらを、次々に退けて、神殿の奥深くに進む。
長い道のりにも遂に終わりが近づいてきた。
「あれが、最深部かな?」
レイルが、一本道の通路の先みた先には他よりも大きな入口がある。
どうやら、彼の言った事は本当のようだった。
2人は、ゆっくりその部屋に近ずく。
その部屋は、天井も高く奥行きがあるのが分かった。
「ここの蛇がいるのかな?」
ケーナは剣を手に持っている。
剣先が、冥術の光で怪しげに煌めく。
いよいよ2人は入口の中に足を入れる事となった。音を立てずに、静かに部屋に侵入する。
「……あっ。」入った瞬間レイルが小声で驚く。
「レインザードだ。」
部屋の奥に、堂々とした大蛇の姿が映し出されていた。