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レイルの実力
レイルの冥術がモンスターに炸裂する!
「冥の炎よ、眼前を焼き尽くせ! <バイダーレイヴ(火炎衝)>っ!」
目の前に炎の波が現れ、大蜘蛛目掛けて流れて注がれる!
大蜘蛛は炎に包まれて黒焦げになった。
「すごい……」ケーナは、レイルの放った冥術に驚いた。
「灯りを点けるのよりすごい奴だね! レイルって結構戦えるんじゃない!」
「いや……これくらいは……」
レイルは、照れくさそうに頭をの後ろをさすった。
謙遜する彼だったが、この炎の冥術の威力は褒められるレベルだった。
「さすが、冥術師だ。」ケーナは、蜘蛛の糸をやっと振り払うことができた。
「私の使えない冥術いっぱい使えるんだ。羨ましいなぁ。私は、回復系しか使えないからね~」
「ケーナも使えるんだ! すごいね、独学で覚えたの?」
「うん……まあね。じゃあ、モタモタしてないで進みましょっか!」
ケーナの言うのに戸惑う感じは気になったが、レイルは突っ込まなかった。