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砂漠の蜘蛛
レイル達は、モンスターと遭遇した!
戦闘開始!
目の前に現れたのは、大きな砂色の蜘蛛だった。
ケーナは、剣を鞘から抜く。
「サンドスパイダーだ! こういうところに住み着く奴だ。」
「やっぱり、危険なの?」
「勿論、あいつの吐く糸に絡められたら身動きとれなくなってそのまま餌になっちゃうよ。ひとまず後退するよ。」
2人は、後退し蜘蛛と距離をとる。
蜘蛛は、じりじりとこちらに近づいてきた。そして、ケーナの言ったようにシャアと糸を吐き出してきた。
「うわっ!」
「ケーナ!?」
ケーナの体に糸がまとわりついた!
非常に粘着質で、このままでは剣を振るう事が出来ない。
幸いにもレイルは無事蜘蛛の糸から逃れた。
「しまった……このままじゃ……やられる!」
「大丈夫だよ。僕が、何とかするから!」
「レイル?」
少年は、特殊な構えをとる。冥術を使うためのポーズだった。
この恰好でレイルは念じる。ケーナを守るために。