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砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
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いざファブラリタイへ


 ボル爺の人形が完成した。

 ついに白蛇の神殿へ向かうレイルとケーナ。




 2日後、約束通りボル爺は<ダミードール>を完成させた。



 「これさえあれば、レインザードなど恐るるに足らんぞ。」


 「ありがとうございます。ボルお爺さん。」


 「何々、金をもらえば約束は守るぞい。」



 レイルが渡された自分の手首くらいある人形は、可愛らしいのか気味が悪いのか微妙なところの顔立ちをしていた。手に当たる部分には変な文字が書いてある。



 「よし!」ケーナは、レイルの方を叩いた。


 「それじゃあ、早速神殿に行こうよ!」



 2人は馬に乗りデルアラスの門を出ると、馬で西に駆けた。

 走り続けて1時間弱が過ぎたころファブラリタイ神殿がその姿を現す。



 「随分と荒れてるね。」


 「うん」



 馬を下りると2人は神殿の入り口に近づいた。

 普段は人の寄りつかないその石造りの建物は、ひびが目立ち、周りの柱は殆どが倒壊していた。しかし、かつて冥術師達が住んでいただけあって、神聖な雰囲気は漂っていた。壁に描かれた獅子の絵は、こちらを強く見据えてくる。



 「この中に、レインザードがいるのね! レイル、慎重に行くわよ。」



 「そうだね、中がどうなってるか分からないし。」



 神殿の中の暗闇に、2人は足を踏み入れた。

 


 


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