また有料
ボル爺は、百年草を加工してくれるようだが……
「して、要は何じゃの?」
酒をぐびぐび飲みながら、ボル爺さんは聞く。
ガドスは大きな声で応えた。
「<ダミードール>を作ってほしいんだ。いつものようにな。」
「ほう、またあれか。じゃあ、そこの少年らは冥術師ってことかいな? まったく、金のかかる奴らじゃのぉ。人一人生贄に捧げりゃタダじゃろが。」
「そんなことできないよ!」と、ケーナは大声で言った。
「その、<ダミードール>ってのは本当にレインザードに効くわけ?」
ボル爺さんは、コップをトンと置いて胸をポンと叩いた。
「当然じゃ! 今までに一度としてしくじった話を聞いた事が無いわい。」
「……何か、うさんくさいなぁ……」
「小娘よ、小声で言っても聞こえとるぞ。それにしても、お主、見るからに色気も胸も無いのお。女としての魅力が無いわい。」
「ちょっ、何ですって!? 人が気にしてる事をサラッと言うなんてー」
ケーナの顔が赤くなった。ムキ―と声を出して爺さんに詰め寄りそうだったが、レイルが止めた。そしてか細い声でレイルは、ボル老人に話かける。
「……あの、それで、やっぱり、お金がかかるんでしょうか?」
「勿論じゃ。」小さいレイルの声は意外にもボル老人の耳に入った。
ボル爺さんの耳は金と女と酒の事なら聴力が百倍になる都合のいい耳なのだ。
「ええと、それはどれくらいの……」
「うむ、しめて50000ぺサートじゃ。」
レイルの顔は、さーっと青くなった。