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砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
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変なじいさん


 レイルは、ガドスの情報でボル爺さんの元へ行く事に。



 レイル達がガドスと一緒に向かったのは、この界隈では珍しいおんぼろの木で出来た建物だった。入口の扉付近には蜘蛛の巣が張っており、変な顔の書いてある瓶が横向きに転がっていた。



 ガドスはドンドンドンと物凄い勢いで戸を叩く。

 ファリーダの言うように、これでは扉が壊れてしまうとレイルは思ったが、まさか本当に扉が壊れるとは思っていなかった。



 バギャア!



 腐りかけた木製の扉には、男の拳一個分の穴が開いた。

 そしてその穴から、目ん玉がこちらを覗き込んでいた。そして、バタンと扉が開く。



 「きっさまー、遂にやりおったわ! この、ドアホウが! ドアなだけに、ドアホウじゃ!」



 中から出て来たのは、みずぼらしいぼろ服を着た頭の眩しい老人だった。

 間違いなく、ボル老人である。



 「すまねえなーボル爺よ。まさか穴があくとは、このドア弁償してやろうか?」



 「はぁ? ベンゾーって誰ぞな?」



 「弁償! ドアをつけかえてやろうかってことだよ!」



 「フム、モマを追っかけて来るのかいな。アレは美味しいからのお。」



 ガドスは、うなだれてため息をついた。

 ボル老人は想像以上に耳が遠かった。



 「まあ、何か用なら中には入れや。」



 ボル老人は、3人を部屋に案内する。

 そこは、ガドスの家よりもはるかに汚くて、臭かった。



 








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