表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
29/119

変なおじさん


 ケーナ達は、ファリーダのところに戻る。

 すると……



 ファリーダの家に戻り、ケーナが扉を開けると「ガハハ」と言う声が聞こえた。

 聞き覚えのある声だ。


 「よお、3日ぶりだな!」


 「ガドスさん!」レイルは目を丸くする。

 「どうしてここに?」



 ガドスは、手に持った布袋をシャカシャカと振った。

 中に入ってる物は想像できた。



 「ちゃーんと、採ってきてやったぜ。これが<百年草>だ。」



 そう言うと、レイルに向けて投げて来たので慌ててキャッチした。

 独特の匂いが袋から漂う。



 「早かったですね!」



 「あたぼうよ! 慣れたもんだからな~あそこに行くのは。一応住所も聞いてたから採ってきたついでに持って来てやったんだよ。そこのねーちゃんには随分怪しまれたけどなぁ。」



 そう言うと、ガドルはファリーダの方を見た。

 彼女はふんと息を荒げた。



 「まったく、びっくりしたわよ! この変なおじさんったら、あんまりにも強く戸を叩くんだもん。変な人じゃないか不安になったんだから。」



 「ハハハ、すまねぇ! つい、強く叩いちまうんだよ。近所のボル爺さんが耳が遠いからいつもドンドン叩きまくってるんでね。」



 「はあ……」



 「そんで、レイルにケーナよぉ。その百年草は、レインザードに使うんだよなあ?」



 ケーナは頷く。

 「そうだよ。あれ、この前言ったっけ?」



 「今までにもいたからさ。冥術師の依頼人がな。だから、言っておくが、そのまま草をばら撒いてもレインザードは引き付けられんぞ。」



 「じゃあ、どうするのよ?」



 「それはだな……加工してもらうんだ。さっき言ったボル爺さんにな!」









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ