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砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
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砂漠の夕日


 一仕事終わり、商業地で一服するケーナとレイル。

 



 「本当に大丈夫なの? あんなこと言って。」



 商業地区で、美味しいジュースを飲みながらレイルが心配する

 しかし、ケーナは全然平気そうな顔だった。



 挿絵(By みてみん)



 「大丈夫だって! 私もそれなりの家の人間だからさ。それくらいなんとこしてみせるよ。」



 「でも、やっぱり悪いよ……僕、何にもお礼なんて出来そうにないし……」



 「いいんだよ、乗りかかった船だしね。それに、レイル一人じゃこの試練何とか出来そうにないもん。せっかく友達になれたのに死んじゃったりしたら嫌だしさ。」



 「だけど。」



 「素直に、ご厚意に甘んじなさいな。明日、あのガドスのおっちゃんが驚く顔を2人で見ようよ!」



 「ケーナ……わっつ!?」



 急にケーナが寄りかかってきたので、レイルは赤くなった。首元に、彼女の綺麗な髪が触れる。脈拍は上昇しバクバク音を立てた。しかし、その音はケーナには聞こえていないのか、体を離す様子は無くニコニコと笑っていた。



 「楽しみだね、これから。」



 「う、うん……」



 レイルは、照れ隠しのように遠くの空を見る。

 夕暮れの商業地は暖かい橙色の光で照らされていた。

 今日は忙しく歩きまわって過ごした。新しい出会いがった。

 そんな一日も、もうすぐ夜を迎えようとしていた。

 


  

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