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砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
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続々・白蛇の弱点


 人間の生命の力と類似する力を持つものについて考古学者ノエリーは話す。


挿絵(By みてみん)


 「要は、人間を作ればいいってわけ!」


 「ええっ!?」ケーナは困惑の表情を浮かべる。

 「そんなこと、出来るとは思えないけど。」


 「できるわよ。」ノエリーの言い方は自慢げだ。

 「偽物の人間ならね。人間の生命力と近似したエネルギーを持つ物体を作ればレインザードはそれを食べて満足するはぅよ。」


 「それは一体、似てる物って何よ?」


 「あるんだなー、人間そっくりなエネルギーを持つ植物が。<百年草>って言うんだけど、砂漠のとあるオアシスに生えてるんだって。」


 「へぇ! それじゃあ、そのオアシスに行けばいいんだね? よかった、安全な方法があって。」


 「どうかなぁ……そう簡単に行くかなぁ?」


 「え?」


 「そのオアシスって、<竜巻地帯>の中にあるんだよね。ケーナも知ってるでしょ? あそこが危険なとこだって。」


 ケーナは頷いた。

 <竜巻地帯>はこの砂漠では魔の領域で、今まで多くの命が奪われてきた。年中不安定な気候が続き、巨大な竜巻が非常によく巻き起こる。デルアラスの人々の多くが「行くな、行く位ならあきらめろ」と言う場所だった。


 「あんなところに……弱ったね。」


 「正直、あきらめたらどう? そこの少年もさっきからずっとオドオドしてるし、ケーナには死んでほしくないしさ。」


 「そうはいかないよ! レイルだって……そうでしょ?」


 レイルは、オドオドしながらも頷いた。

 それを見ると、ノエリーはふふんと鼻を鳴らした。


 「そっか……じゃあ、やってみなよ。その代わり、準備は周到にね!」


 「わかってる。」ケーナは胸をポンと叩いた。


 「あ、そうだ。あそこに行くんなら、あの人のところに尋ねてみると良いかもね~」


 「あの人って?」


 「ああ、ちょいと酒臭くて変なおっさんだけど悪い人じゃないよ。名前は……」






  

 


 


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