続白蛇の弱点
ノエリーは、白蛇の攻略法を知っているのだが勿体ぶる。
「あらあら、そこの少年はビビッちゃってるじゃん!」
「当たり前でしょ? 他人を生贄なんて私達にはできないよ。」
ノエリーは、面白がって笑った。
他人が驚いたり、怖がったりする姿を見るのも彼女は好きだった。だから、ワザと怖がらせるような事も良く言う。ホラー話もお得意だった。
「まあ、そうでしょうねぇ。言っとくけど、今の話はあくまでもウワサだから。他の冥術師だって他人を犠牲にするのは嫌に決まってるし~」
「ってことは、他にも方法があるってこと?」
「うん、私も知ってるよ。」
「ちょ……それなら、最初から言ってくれればいいじゃん! 何でわざわざ、遠まわしにするのよ!?」
ケーナが怒るのも、ノエリーにしてみれば面白かった。喜怒哀楽が素直な人間の表情と言うものは魅力的だったのだ。だから、ノエリーはケーナの事が好きだった。
「いや~ちょっとからかってみたかったのよ! どう? なかなかドキッとしたでしょ。」
「もー、ノエリーの意地悪。ほら、さっさと白蛇の弱点を教えてよ!」
「はいはい、わかりましたー。よーく、耳かっぽじって聞きなさいよ。」
ノエリーはこほんと息をする。
レイルと、ケーナはまじまじと彼女を見つめた。
「さっき、白蛇レインザードは人を食べるとおとなしくなるって言ったよね? 覚えているかい、レイル少年。」
「は、はい。今聞いたばかりなので。」
「よろしい。そう、レインザードはさっきも言ったように人喰い蛇なの。だけど、あの蛇は人を食べなくても生きられるんだ。昔、神殿が固く封じられて人が入る事が出来なくてもレインザードはずっと生き延びてた。じゃあ、何で人を食べると思う?」
「え、ええと……わかりません。」
「おいしいからよ。人の持つ生命の力がとっても好物なの。つまり……わかるかしら?」
「え、ええと……どういうことですか?」
「人の生命の力さえあれば、肉体は無くても良いってことなのよ。」
「え、ええと……それは一体……」
ノエリーはにやりと笑う。




