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砂塵りのケーナ  作者: 束間由一
第一章:砂漠の少女
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続白蛇の弱点


 ノエリーは、白蛇の攻略法を知っているのだが勿体ぶる。



 「あらあら、そこの少年はビビッちゃってるじゃん!」



 「当たり前でしょ? 他人を生贄なんて私達にはできないよ。」



 ノエリーは、面白がって笑った。

 他人が驚いたり、怖がったりする姿を見るのも彼女は好きだった。だから、ワザと怖がらせるような事も良く言う。ホラー話もお得意だった。



 「まあ、そうでしょうねぇ。言っとくけど、今の話はあくまでもウワサだから。他の冥術師だって他人を犠牲にするのは嫌に決まってるし~」



 「ってことは、他にも方法があるってこと?」



 「うん、私も知ってるよ。」



 「ちょ……それなら、最初から言ってくれればいいじゃん! 何でわざわざ、遠まわしにするのよ!?」



 ケーナが怒るのも、ノエリーにしてみれば面白かった。喜怒哀楽が素直な人間の表情と言うものは魅力的だったのだ。だから、ノエリーはケーナの事が好きだった。



 「いや~ちょっとからかってみたかったのよ! どう? なかなかドキッとしたでしょ。」



 「もー、ノエリーの意地悪。ほら、さっさと白蛇の弱点を教えてよ!」



 「はいはい、わかりましたー。よーく、耳かっぽじって聞きなさいよ。」



 ノエリーはこほんと息をする。

 レイルと、ケーナはまじまじと彼女を見つめた。



 「さっき、白蛇レインザードは人を食べるとおとなしくなるって言ったよね? 覚えているかい、レイル少年。」



 「は、はい。今聞いたばかりなので。」



 「よろしい。そう、レインザードはさっきも言ったように人喰い蛇なの。だけど、あの蛇は人を食べなくても生きられるんだ。昔、神殿が固く封じられて人が入る事が出来なくてもレインザードはずっと生き延びてた。じゃあ、何で人を食べると思う?」



 「え、ええと……わかりません。」



 「おいしいからよ。人の持つ生命の力がとっても好物なの。つまり……わかるかしら?」



 「え、ええと……どういうことですか?」



 「人の生命の力さえあれば、肉体は無くても良いってことなのよ。」



 「え、ええと……それは一体……」



 ノエリーはにやりと笑う。




  




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