友達
ちょっと強引にケーナとレイルは晴れて友達になった。
「じゃあ、ケーナ。この子は私が預かるから、今日はもう帰っても良いよ。」
ファリーダはそう言ったが、ケーナはすぐに帰る様子はなくまだコーヒーを啜っていた。
まだ、帰る様子は無かった。
「ちょっと待ってよ。まだ来てからそんなに時間経ってないんだし、もうちょっとお話しようよ。」
「だーめ。あんたも一応門限あるんでしょ? 明日以降にしなさいな。」
「ちぇっ。ファリーダって変なとこマジメだよね。わかったよ、帰るって。」
ケーナはしぶしぶ席を立つ。
そしてレイルを見るとにかっと笑った。
「んじゃ、明日また来るねレイル! 一人でまたあの神殿行けるか心配だからさ。」
「えっ?」
「嫌なの?」
「そう言うわけじゃないけど……なんだか悪いなって思って。」
ケーナは、弱気な台詞を吐くレイルの方をポンと叩いた。
そして、顔を近づけて言う。
「いいの。レイルと私は、もう友達だからさ! 今までの親切のお礼は私と友達になること。それで十分だよ。いいよね?」
レイルがいいよと頷くと、ケーナはじゃあといって颯爽と立ち去って行った。
家の中はちょっと寂しくなった。