59 信じる
7月20日午前1時15分、前半部分を前話58話に詰めましたので、ご注意ください。
「私はあの日、アーシェの手にかかって、死ぬつもりでした。ですが、アーシェは私の攻撃を避けなかった……あの時、あの子がなぜそうしたのかはわかりません。でも、結局私は、彼女を死なせてしまった。この手で、殺した……本当は、私が死ぬつもりだったのに」
「先生……」
六年前のあの日、シグルトは部下に命じカロンの村に火をかけ、わざとアーシェを挑発し彼女と戦かった。自分を殺させ、彼女を法院の追手から自由にするために。だが、誤って彼女を殺してしまった――最初感情を抑えて淡々としていたシグルトの声は語るにつれ、悲痛なものが滲んでいった。
大切に思っていた弟子を命がけで助けるつもりが、自らの手で命を奪ってしまった。シグルトのその時の心情を思うと、胸が締め付けられる。その痛みに耐えるように、リシェルはシグルトのシャツをぎゅっと握り締めた。
ふと、アーシェの死に関してパリスが言っていた、ブランの言葉を思い出す。あれは、アーシェの自殺だったのではないか、と。
「先生……もしかしたら、アーシェさんも先生と同じ気持ちだったんじゃないですか?」
少しでも彼の心を軽くできればと、思いついた可能性を口に出してみる。
「先生を殺すことなんてできない。だから、わざと攻撃を受けたんじゃ……」
それは、リシェル自身の願望かもしれなかったが、シグルトやディナから聞くアーシェの人柄からすれば、的外れの推測ではないように思えた。
「……どうでしょうね。アーシェが死んだ今となっては、本当のところはわかりません」
シグルトの声は暗く沈んだまま。真相がどうあれ、彼にとって弟子の命を奪ったという事実の重さは少しも変わらないのだろう。
「アーシェが亡くなった後、私は彼女の遺体を燃やしました」
「どうしてそんなことを?」
「ルゼルは執念深いですから。アーシェの遺体が法院に回収されれば、腹いせに遺体を八つ裂きにしたり、魔道実験に使ったりするかもしれない。遺灰があれば彼女が死んだことは証明できますから、遺体は残さない方がいいと思ったんです」
きっとアーシェの遺体を普通に墓に埋葬せず、灰にしてしまうことは、シグルトにとって辛いことだったに違いない。それでも、彼は死後も彼女を守ろうとしたのだ。
「そして、私は近くで意識を失って倒れていた君を助けることにした。君を助けて欲しい……それが、アーシェの最後の望みだったから」
話が自分のことに及んで、リシェルははっとして、思わずシグルトの胸を押すと体を離し、彼を見上げた。
彼が過去を話し始めてから、初めて視線が合った。自分の記憶の始まりである、紫の瞳と。
「君はとても珍しい病でね。生まれつき魂と肉体の波長が合わず、長くは生きられない命だった。アーシェでも治せなかったんでしょう。だから、私に君を託した。私にも難しかったけれど、私の魔力で君の魂と肉体の波長を整合させ、なんとか治癒することが出来ました」
シグルトはリシェルの薄紅色の瞳を覗き込みながら、その頬に触れ、親指で目の下をそっと撫でた。
「けれど、私の魔力を大量に君に送り込んだ結果、君の瞳の色は変わってしまった。そして、おそらく君が記憶を失ったのも、その影響だと思います」
ずっと知りたいと願っていた、この瞳の色の秘密。記憶喪失となった理由。シグルトは、最初から何もかもわかっていたのだ。しかも、その原因は彼だった。
「どうして、今まで何も教えてくれなかったんですか?」
「……最初は、いつかは話そうと思っていたんですよ。でも、怖かった」
シグルトはリシェルの眼差しを避けるように、目を伏せた。
「私は君の住んでいた村を燃やし、君と共にいたアーシェの命を奪った。それを知った時、君がどんな顔をするか……私を、どう思うか」
言いながらリシェルの頬から力なく手を離す。自分にリシェルに触れる資格がないことを思い出したかのように。
「君と過ごすうちに、私は君にずっと傍にいて欲しいと願うようになった。何の疑いもなく私を信じてくれる君を見て、このまま何も告げずにいれば、君を手に入れられるんじゃないか……そう思ったんです」
再び顔を上げ、リシェルを見る顔にはひどく自嘲的な笑みが浮かんでいた。
「狡いでしょう?」
答えを返されることを恐れるように、間をおかず今まで心に抱えていたものを懺悔のように吐き出していく。
「私は、君に言えなかった。英雄だの最強の魔道士だの言われていても、命令にも逆らえず、弟子一人守れない情けない男だと、君に知られたくなかった。君に……嫌われたくなかった」
「国王様に、法院に逆らおうとは思わなかったんですか? 先生はあんなに強いのに。ディナも先生ならアーシェを守れたはずだって……」
アンテスタで魔物を倒した彼の圧倒的な魔力。あれだけの力があれば、国王に背き、法院と戦うこともできたのではないか。
だが、リシェルの言葉にシグルトは呆れ混じりのため息を吐く。
「みんなね、私を買いかぶり過ぎなんですよ。私だって、神様じゃない。多少人より魔力が強いだけの、ただの人間なんです。上級魔道士や導師に束になってかかってこられたら、どうしようもありませんよ」
シグルトは周囲からの過大な評価を否定するように首を振り、弱弱しく笑った。
「臆病で、狡くて、情けない……それがヴァ―リス一の魔道士と言われた男の正体なんです」
師のこんな弱気な姿を見るのは、あの誕生日の日の夜、初めてアーシェのことを尋ねた時以来だ。リシェルの中で、あの時師に対して感じた感情が再び湧き上がる。
「嫌いに……なりましたか?」
弟子を見つめる紫の瞳は、捨てられることを恐れる子供のように、不安で揺れていた。
「私は……アーシェさんと先生に、命を助けてもらったんですね」
リシェルは目を閉じると、そっと自らの瞼に指先で触れた。この薄紅色の瞳。これは、二人がくれた命の証だったのだ。
再び瞼を開くと、この命の証で、しっかりと師を見返し、微笑んだ。
「先生を嫌いになんて……なれません」
予想外の反応だったのか、シグルトは一瞬目を見開く。だが、すぐに苦悩するように眉を寄せた。
「……アーシェは君を身寄りのない子だと言っていた。けれど、君にだってきっと村に友達や、親しい人たちがいたはずだ。その人たちの命を奪ったのは……私です。アーシェに私を攻撃させ、殺させるために、私は村の人たちの命を利用した……君に憎まれて当然のことをしたんです」
自罰的に言いながらも、リシェルを見る目には、隠しきれない縋るような期待があった。
「その私を……許してくれるんですか?」
確かにシグルトのしたことは許されることではない。大勢の何の罪もない人々を死に至らしめたのだ。
だが、リシェルは彼を憎いとは思えなかった。
それは今のリシェルには記憶がなく、村にいたであろう友達や、親しい人間のことも覚えていないせいだろう。自分に元々身寄りがなく、家族がいなかったと聞かされたことも大きい。大勢の命を奪った、彼の行為そのものに胸の痛みは覚えても、我が身に起こったこととして実感できる悲しみが湧かないのだ。
何より、そうせざる負えなかった師の事情と、深い後悔、そして苦しみを知ってしまった今、彼を責める気には到底なれなかった。
「……許すも何も、先生は私の命の恩人じゃないですか。先生がいなかったら、私は今ここにいないんです」
もし村にいた頃の記憶が戻ったなら――こんな風には思えなくなるのだろうか。だが、たとえシグルトがやらなかったとしても、国王の命である以上、他の誰かが指揮して国王軍はカロンを襲っただろうし、彼がいなければ戦いか病か、どちらが原因にせよ自分は死んでいたはずだ。
それを思えば、今この瞬間は、リシェルの中にシグルトを恨む気持ちなど少しも湧いてこなかった。
「リシェル……」
ずっと苦痛に耐えるように強張っていたシグルトの表情が、最愛の少女の許しを得たことで少し緩んだ。
リシェル自身も、過去の話を聞いても、自分の彼への信頼が変わらなかったことに安堵する。
「あの、先生、訊いてもいいですか?」
「ええ、何でも」
「アーシェさんと戦ったその場に、私だけ倒れていたんですか? 他には誰もいなかったんですか?」
その点だけ少し違和感があった。アーシェはシグルトと相対するために村の外れに向かった。そこに意識のない自分がいたのはなぜだったのか。シグルトと戦うことになるかもしれないのに、アーシェが自分を一緒に連れて行ったとは考えにくい。
自分が勝手にアーシェを追いかけて行き、そこで病で倒れたのか。あるいは、意識がないまま他の誰かに連れてこられたのか。
「ええ。君一人だけでした」
シグルトは、よほど当時の記憶が鮮明なのか、考えることもなく即答した。
もしかしたら、アーシェは最初からシグルトに自分を託すつもりで、自分を連れて行ったのかもしれない。師の答えにそう納得して、リシェルは次の問いを口にする。
「あの、私の本当の名前は……?」
「アーシェも君の名前は言っていなかったし、わかりません。……すまない」
「そう、ですか……」
結局、記憶を失う前の自分については身寄りがなく、アーシェと共にいたということ以外、何もわからずじまいだ。
落胆するリシェルの肩に、シグルトはそっと両手を置いた。
「……君の居場所も、記憶も、奪ったのは私です」
だから、一生をかけて償う――シグルトの声には揺るぎない決意があった。
「アーシェが守ろうとした君を、私はこの命をかけて守ると、あの日誓いました。アーシェを守れなかった分まで、どんなことがあっても、君を幸せにする、と」
シグルトにとって、自分はアーシェの形見のようなものなのかもしれない。シグルトの言葉を聞きながら、リシェルはそんな風に思った。大切な弟子が最後に守ろうとし、自分に託した存在。リシェルを守ることが、彼の贖罪なのだろう。
「その気持ちだけは……絶対に嘘じゃない。どうか、信じてください」
自分を見つめる紫の瞳は、真っすぐに、真摯に、澄んでいた。
嘘はない。そう思えた。
「わかってます。先生が私のことを大切に思ってくれてること。だって、先生はこの六年間、ずっと傍にいて私を守ってくれたから」
自分の信頼が伝わるように、リシェルは力強く頷き返した。シグルトの言葉に偽りがないことは、共に過ごしたこの六年間が証明してくれている。
「リシェル……」
ようやくリシェルを失う恐怖から解放されたのか、シグルトがほっとしたように微笑んだ。
だが、何かに気付いたのか、すぐに怪訝な顔になる。
「……これは?」
シグルトの視線がリシェルの首元に落ちた。そこにあったのは、薄紅色の花を模した、ガラスのペンダント。エリックからもらったものだ。
「君がこういうものを付けるなんて、珍しいですね。これ、どうしたんですか?」
「えっと、その……」
突然の指摘に、リシェルは言葉に詰まった。シグルトの声がほんのわずか、低くなる。
「……誰かにもらったとか?」
「いえ! 気に入ったので、自分で買ったんです」
とっさに、嘘が口をついて出ていた。師を憎むエリックからもらった――ということに、後ろめたさを感じたからだ。
シグルトはなぜか、じっとペンダントに視線を落としたまま。
「……」
「先生?」
「……いえ、私と離れている間に、君に他の男が言い寄ったりしたんじゃないかと心配になったのでね。うん、君もそういう装飾品に興味が出てきたのなら、今度もっといいものを買ってあげますよ」
優しく笑う師に、嘘をついてしまった申し訳なさから、リシェルは遠慮して首を横に振る。
「あの、でも、私、これが気に入っているので」
「……そうですか。君の瞳の色と同じで、よく似合っていますしね」
シグルトに深く追及されなかったことにほっとしつつ、リシェルはペンダントを見ながらエリックの言葉を思い出していた。
――あいつに何か言われたら、それを見て、俺のことを思い出せ。そして、あいつを信じるかどうか、よく考えろ――
エリックは、シグルトがリシェルのことを騙しているという。
リシェルは師の顔を見上げる。目覚めてからずっと、いつも自分を見守ってきてくれた、優しい紫の瞳がそこにあった。
(先生のさっきの言葉が、嘘なはずがない……エリックさんは、先生のことを誤解してるんだ……)
エリックにとってシグルトは故郷を焼き払った憎むべき相手。きっと何をしようと、エリックが彼をよく思うことなどない。仮に今のシグルトの話をエリックにしたところで、それは変わらないだろう。リシェルを丸め込むための嘘だと言われるだけだ。
(だけど、私は、先生を信じたい……)
黙って自分を見つめる弟子に何を感じたのか、シグルトは再びリシェルを腕の中に閉じ込めた。
リシェルも自然と抱擁を受け入れる。師の胸に押し当てた耳から、トクン、トクンと、心地よい鼓動が伝わってきた。
過去が明らかになってなお、二人の絆が変わらないことを確かめ合うように、ただ無言で抱き合う。
もう夜が明け始めたのか、カーテンの隙間から薄っすら光が漏れだし、外から朝を告げる小鳥の囀りが聞こえていた。
「……ところで君、今、私とこうしていて、どう思ってます?」
しばらく経ってから、シグルトが口を開いた。
「なんか、すごく安心します」
問われて、リシェルは正直に言った。
シグルトの腕に包み込まれて感じる、彼の温かい体温、心音、息遣い。そのすべてが、リシェルに安らぎと平穏をくれる。ここにだけは、不安も、辛さも、悲しみも、何もない。世界中で、唯一絶対に安全な居場所だ。
「安心ねぇ。いいのか悪いのか。少しは私を男として意識してくれるようになったかと思ってたけど、やっぱりまだまだなんですかね」
顔は見えないが、シグルトの声は苦笑混じりだった。
「……私は君とこうやって寝台で抱き合ってると、平常心が保てないんですが」
耳元で熱っぽく囁かれて、リシェルははっと今自分が置かれた状況に気付く。ネグリジェ姿で、寝台の上で、自分に求婚している男と抱き合っている。一気に顔が熱くなった。
慌てて師の胸を押して離れようとするが、シグルトはそれを阻み、うろたえるリシェルの顔を真剣な表情で覗き込んでくる。
「……リシェル、私の過去を知って、今、私をどう思っています? これだけの罪を犯したことを知っても、君は私を憎めない、嫌いにはなれないと言ってくれた。……私は、期待してもいいんでしょうか?」
薄いネグリジェごしに伝わるシグルトの体温も、少し掠れた囁き声も、真っすぐな瞳も熱くて、リシェルは息を呑んだ。
シグルトの過去に向き合った今、彼の気持ち――自分の気持ちとも、きちんと向き合わなければならない。
「私……ディナ達から先生の過去の話を聞いて、すごくショックでした。先生がそんなことするはずないって思いました。でも、もし本当だったらって怖くなって……それで、真っ先に思ったのは……その、私が怖かったのは……先生が私の家族を殺したのかもしれない、とか、本当のことをずっと隠していたっていうことじゃなくて……」
たどたどしく、自分の思いを語るリシェルの言葉を、シグルトは黙って聞いている。
「……それが事実だったら、もう先生と一緒にいられなくなるかもしれないっていうことが……それが……すごく怖くて。いっそ過去のことなんて知らなきゃよかったって思いました」
過去のことより何より、もうシグルトと共にいられなくなることを恐れている自分がいた。
「私、先生と会えなくなったり、離ればなれになるのは嫌……今までみたいに、ずっと一緒にいたい」
――あなた、もしかしてあいつのこと好きなの?
ディナの言葉が甦る。
離れたくない。傍にいたい。
この気持ちが、恋なのだろうか。
「私、先生のことが好きなんでしょうか? その……男の人として……」
リシェルの思わず出た問いに、シグルトは呆れ顔で笑った。
「君ねぇ、確かに私は君の師匠で、わからないことはなんでも聞けって言ったけれど……それを私に聞くんですか?」
「す、すみません……」
確かにシグルトに聞くことではない。間抜けな質問だったと気づいて、リシェルは頬を赤らめた。
その様子に、シグルトがすっと目を細める。
「……確かめてみます?」
急にシグルトに体を押され、視界が回った。背に当たる柔らかな感触。彼の肩越しに、寝台の天蓋の裏に細かく施された草木の刺繍が見える。
「せ、先生?」
突然押し倒されたことに驚くリシェルの両脇に手をつき、覆い被さりながら、シグルトは悪戯っぽく口角を吊り上げた。
「試しに、キスしてみましょうか」
「は!? えっ!? それはあの、好きってわかってからするものでは……!?」
さっきまでの深刻な雰囲気から一転、いつもの冗談とも本気ともつかない師の態度に戸惑う。動揺する弟子に、シグルトはくすっと笑いを零す。
「してみて、嫌じゃなかったら、好きってことですよ」
「そんな滅茶苦茶なっ……!」
ふざけないでください――言いかけて、リシェルは口をつぐんだ。
シグルトの眼差しが真剣そのものだったからだ。紫の双眸に映っているのは、ただ一人、自分だけ。
本当に――口づけをしたら、わかるだろうか。
シグルトへの気持ちが、単なる育ての親に対する思慕なのか、それとも恋なのか。
(知りたい――――)
リシェルはぎゅっと目を閉じた。
閉ざされた視界の向こうで、シグルトの気配が近くなる。彼の前髪だろう。柔らかな毛先が額をくすぐった。
「リシェル……私は、本当に君のことが――」
囁きと共に吐息が、唇を撫でる。
リシェルは、緊張でシーツを力いっぱい握り締めた。
心臓がはち切れんばかりに鼓動を早める。
そして――
「シグルト! わしじゃ! おるんじゃろ!? 出てこい!」
突然、朝の静けさを打ち破って、階下から激しく玄関の扉を叩く音と、しわがれた老年の男の怒声が響き渡った。
「あの声……オルアン様?」
この声には聞き覚えがある。
シグルトの師匠、先代導師オルアン。彼はシグルトに導師の地位を譲り、引退してまもなく、妻を連れて諸国外遊の旅に出ていたはずだが。
「さっさと出てこんか! シグルト!」
早朝だというのに、扉を壊さんばかりに叩き続け、弟子の名を呼ぶ声は怒りに満ちている。このままでは、魔法で玄関を破壊して乗り込んできそうな勢いだ。
「あの、すごく怒っていらっしゃるみたいですけど」
「……どうやら、お説教に来たみたいですね」
うんざりしたように言って、シグルトは覆い被さっていたリシェルから体を退けた。騒々しい来訪者によって、先ほどまでの酔うほどに甘やかな雰囲気はすっかり霧散していた。我に返ったリシェルは、急に恥ずかしくなって慌てて身を起こす。
「わ、私、着替えてきますね!」
寝台から降り、師の顔を見もせず、逃げるように足早に駆けていく弟子を見送りながら、シグルトは人生で一、二を争うほど大きなため息をついた。
「……ああ、どうしていつも、いいところで邪魔されるんですかね?」
今回、1万字近くなってしまいました(-_-;)
さすがに長すぎなので、一週間くらいしたら、前半の過去回想部分は、前話に詰めようかな、と思います。読みやすさを考えると、1話せめて7000字以下には収めたいなぁと思っております。(いつもオーバーしてしまいますが……)
※7月20日済み
今回も長いのにお読みいただき、ありがとうございました^^
ブクマ、評価、ご感想下さった方々もありがとうございます!




