55 帰路
加速と風圧が弱まったところで、リシェルは恐る恐る目を開けた。
眼下に広がるのは、先程より遥か高い位置から見下ろす大地。森と草原は緑の絨毯のように果てしなく広がり、街はその上に散らばる小さな玩具のようだ。
「と、飛んでる……!」
目眩するような高さに、リシェルは掴んでいたシグルトの胸元の服を、さらにきつく握りしめた。
「大丈夫。落ちませんよ。押さえてますから」
シグルトは笑って、リシェルの腰に両手を回して引き寄せる。セイラの背に横座りしているリシェルは、シグルトの胸元に左頬が触れる格好になった。
体が近づき、リシェルは急に気恥ずかしくなった。皆の前で横抱きにされた時も顔から火を吹きそうだったが、こうして二人きりで――正確にはセイラはいるが――くっついているのは、また別の恥ずかしさがある。
「あ、あの、大丈夫です。ちょっとびっくりしただけで……」
シグルトの胸元を押して離れようとするが、彼は腕に力を込め、それを許さなかった。
「しばらく……こうさせてください」
耳のすぐ近くで落とされる声が少し熱っぽく、リシェルの顔も熱くなる。それをごまかすため、思いつくままに口を開いた。
「あの、セイラって竜だったんですね。私、全然気づきませんでした」
「君がうちに来てからは人型しか取らせていなかったからね」
「先生が昔討伐したラメキアの魔竜……なんですよね?」
先程ディナから聞いたセイラの正体は、かつて理性を失い暴走し、多くの人々の命を襲った魔竜だという。日頃の無感動とも言えるセイラからは、暴れる姿など想像もできないが。
「ええ、彼女はね、長く生きすぎて、老化による肉体の波動変化に引きずられる形で、魂にも変調をきたして理性が……」
シグルトは言いかけ、リシェルがぽかんとしているのを見ると、苦笑した。
「簡単にいうと、年取って呆けちゃってたんですよ」
「呆け……」
「なので、私が彼女の魂を拘束して、使い魔にすることで、暴走を押さえたんです。老いた肉体も新しく再生したものを与えましたし、もう危険はまったくありませんよ」
リシェルは恐る恐る手を伸ばして、セイラの背にそっと触れてみる。鈍く光る藍色の鱗は、金属のように固い。ただほんのり温かくて、このかつての“ヴァーリスの厄災”が、同じ命ある生き物なのだと教えてくれる。
「セイラは王都からずっと私について来てたんですか?」
「ええ、まあ、その……やっぱり、どうしても君のことが心配でね。セイラについて行かせたんです」
リシェルに黙っていたことが気まずいのか、シグルトは少し歯切れ悪く答える。
この心配性の保護者は、遠く離れても自分を守ってくれていたのだ。本当に危ないとなったら、文字通り飛んできてくれた。
「ごめんなさい……先生。心配かけて……」
師に迷惑をかけまいと、反対を押しきってまでこの任務に同行したのに、結局は彼に助けてられてしまった。感謝と申し訳なさで胸を一杯にしながら、気になっていたことを尋ねる。
「あの、王都を離れちゃって、本当に大丈夫だったんですか? 他の導師様や国王様に怒られるんじゃ……」
「怒られるでしょうねぇ。特にブランには長々お説教されそうだ」
小言を言う友を想像したのか、シグルトはくすりと笑いながら言った。危機感などまるで感じていないかのような呑気な様子だが、他の導師や国王の怒りを買って、本当に大丈夫なのだろうか。
「まあ、別に大したことじゃない。気にしなくていいんですよ」
「でも」
シグルトが無断で王都を離れたこと対する、あのディナやパリスの驚き様を見るに、“大したことじゃない”という言葉が嘘であることは容易に察せられる。本当に自分は何をやっても、彼に迷惑ばかりかけてしまう。
「前も言ったけれど、私は地位とか名誉とか、そんなものはどうでもいいんです」
俯き自分を責め始めた弟子を宥めるように、シグルトは風で乱れたリシェルの黒髪を、指で優しく梳く。まるで宝物に触れるようなその手つきがひどく心地いい。再び顔を上げれば、愛おしくてたまらないとばかりに細められた紫の瞳と、視線が絡まる。
「私に、君以上に大事なものなんて、ありませんから」
囁きが蜜のように、とろりと胸に染み渡る。その温かな重さに、胸が甘く締め付けられ――
「……あ、今、きゅんとしました?」
シグルトの眼差しが、子供のように無邪気な、期待に満ちたものに変わる。甘やかな雰囲気に酔いかけていたリシェルは、はっと我に返った。
「し、してませんから!」
シグルトは不満げに首を傾げた。
「おかしいなぁ。君の乙女心は一体どうなってるんだろう? 私、結構頑張ってるのに。命懸けで戦いピンチを救ってくれた男と、竜に乗って逃避行。ローラの小説なら、完全に恋に落ちてる場面ですよ、これ」
「王都に帰るだけで逃避行じゃないですよね……それに、先生が命懸けで戦った場面ってありましたっけ?」
「魔物と戦ったでしょう?」
「あれ、戦ったって言うんですか?」
既にセイラ達との戦いで弱っていたとはいえ、秒殺だった。魔物が再び動いた――と認識してから、恐怖を感じる間すらなかったのだ。戦った、というより処分した、という表現の方が相応しい。
あの時のシグルトの、虚ろな目を思い出して、リシェルの甘さで満たされていた胸の内が、暗くざわついた。パリスの首を絞めていた時もそうだったが、誰かにその絶大な魔力を向けている時のシグルトは……怖い。
紫眼の悪魔。そう呼ばれることも、納得できるほどに。
あまりにも力が圧倒的すぎるのだ。おそらく今まで彼が“戦った”ことなど、ほとんどないのではないか。ただ、一方的に死を与える“作業”をするだけ 。
それだけの力を持つとは、一体どういう気持ちなのだろう。他者をいとも簡単に蹂躙できる力を持ってなお、人としての心を、保ち続けられるものなのか。普段弟子に見せる優しさとはかけ離れた、彼の暗く無情な魔力の波動が、その答えであるように思えて、リシェルは胸の底に嫌なものが滲み出すのを感じた。
「ふむ。君にアピールするには、もうちょっと引き伸ばして、激闘を繰り広げた方がよかったですかね。でも、早く帰らなきゃいけなかったしなぁ」
弟子の心中を知らず、とぼけた様子で言うシグルトは、いつも通りの彼だ。先程恐れを抱いた、無慈悲な力を振るう魔道士ではない。心に沸いた疑念を振り払うように、リシェルは話題を変える。
「あの、先生。早く帰らなきゃいけないなら、セイラに乗って行くんじゃなくて、えっと、空間の歪み……? を通って帰ったほうが早いんじゃないですか?」
「そうですよ。そっちの方が1時間とかからずに帰れますね」
「じゃあ、なんで?」
「あの空間を渡って行くのは、君が辛いでしょう?」
確かに、法院の導師会議の間へ至る移動装置を使う際、空間の歪みの中で、いつもリシェルは気分を悪くしていた。あれを長時間耐えろというのは、正直辛い。
だが、いつでも、どんな時でも、リシェルのことが優先。まるでそれが彼の当然の行動原理であるかのように。あまりにもあっさりと言われて、どんな顔をすればいいかわからなかった。思わず顔を伏せる。
「……先生は弟子に甘すぎます」
「君だからですよ」
優しい声が耳をくすぐる。もともとシグルトは弟子に甘かった。でも、今日の彼は、一段と弟子を甘やかそうとしてくる。まるでしばらく離れていたリシェルに、自分の傍がどんなに居心地よいか、思い出させようとするかのように。
それが逆に、なんとも落ち着かない心地になる。拭いきれない彼への疑心と、自分へ注がれる優しさに、気持ちがふわふわと安定しない。
「リシェル、前を見てみて下さい。絶景ですよ」
なんとなく顔を合わせにくかったところにそう促され、これ幸いとリシェルは前に向き直った。
「綺麗……!」
目の前に広がる光景に、息を呑む。
赤く輝く夕陽が、くっきり黒く浮かび上がる山々の稜線に、今にも触れようとしていた。青かった空は赤と紫のグラデーションに染まり、散る雲がそこに柔らかな濃淡をつけている。闇色に変わり始めた大地の中では、所々、星の煌めきのように小さな光が集まっていた。町の明かりだろう。
「あの山の向こうにも、また別の国があって、街があって、たくさんの人が生活しているんですよね……」
王都の、それもシグルトの家と法院のある、ごく狭い生活圏で生きてきたリシェルにとって、目の前に広がる景色は、あまりにも雄大だった。
「世界ってこんなに広かったんだ……」
「……君を王都の外へ連れて行ってあげたこと、なかったからね」
どこか寂しげな呟きの後―――シグルトが後ろからリシェルの肩に両腕を回し、抱き寄せた。背中が密着し、シグルトの体温に包み込まれる。
「せ、先生?」
リシェルの肩の上、耳のすぐ横にシグルトの顔がある。白銀の髪が頬をくすぐった。距離の近さに、思わず身を固くする弟子に、シグルトは囁いた。
「……リシェル、このまま二人で、遠くへ逃げようか?」
顔は見えないが、ふざけているわけではない。その声音は真剣そのものだった。師の意図が分からず、問い返す。
「逃げるって……何からですか?」
「……」
シグルトは答えなかった。代わりに独り言のように、ぽつり、ぽつりと、続けた。
「……私たちのことを誰も知らないところへ行って、二人で暮らすんです。魔道士なんかやめて、他の仕事を探して……そうだ、私も小説を書いてみたいな。静かな場所に小さな家を建てて、それから、子供を生んで、育てて……そうやって、君と……死ぬまで一緒にいられたら……」
それは、魔道士の最高位を極め、国の英雄と讃えられる者としては、あまりにも平凡でささやかすぎる願いだった。だが、偽りのない彼の本心なのだと感じる。
(やっぱり先生は――)
ディナが言うような、自分の出世や保身のために、弟子の命を奪うような人じゃない。そう思えた。
だが、なぜだろう。このありふれた、平穏を願う望みが、まるで叶わぬ遠い夢であるかのように、切なげに語るのは。
知りたくて、リシェルは自分を抱くシグルトの腕にそっと手を添えた。
「先生、どうしたんですか? 今日の先生、ちょっと変です」
すぐ横で、くすっと笑う気配がした。首筋を吐息が撫でる。
「……久しぶりに君に会えて、舞い上がってるだけですよ」
シグルトは、ぐっとリシェルを抱く腕に力を込めた。続く呟きは、あまりに小さく、風にかき消されて、リシェルの耳にも届かなかった。
「……私は、君を守りきれるだろうか……」
温かくて、心地いい。
柔らかなものに全身を包まれ、繭の中にいるような平和な安らぎに身を任せる。
こんなによく眠ったのは、王都を出て以来だ。……いや、大人になってからは、なかったかもしれない。
任務同行で、ずっと緊張していた心と体がほぐれ、癒されていく。
もう少し、眠っていたい。
この穏やかな心地よさをもっと堪能していたい。
リシェルは、さらに温もりを求めて、そっとシグルトの方へ身を寄せ――
(え?)
まどろんでいた意識が一気に覚醒し、リシェルは目を見開いた。
息がかかるほど間近に、目を閉じ眠るシグルトの寝顔があった。
(な、なんで私、先生と寝てるの!?)
必死に状況を把握しようと、混乱する頭を振り絞る。
昨日は、セイラの背の上で夜を迎え、寒いだろうからと、シグルトのローブにすっぽりくるまれて――そこから先の記憶がない。どうやらそのまま眠ってしまったらしい。
さっと周りを見渡し、薄暗い部屋に目を凝らす。闇に目が慣れ、ぼんやり浮かび上がる、見知った部屋。シグルトの寝室だ。椅子の上に乱雑に導師のローブが放り投げてある。カーテンの合間から光は指しておらず、まだ夜中のようだ。
リシェルとシグルトは互いに向き合う形で、広い寝台に寄り添って横になっている。シグルトは昨日ローブの下に着ていた白いシャツ姿だ。ローブを脱ぎ捨てた後、すぐに眠ってしまったのだろう。
リシェルの方は、いつの間にやら、白いネグリジェを着ている。セイラが着替えさせてくれたのだろうか。……そう思いたい。
なぜ自分が師の寝台で寝ているのだろう。寝ぼけて自分から入ってしまったのか。それともシグルトが自分をここに寝かせたのか。後者だとしたら、厳重に抗議しなくては。
何にしろ、シグルトが目を覚ます前に自分の部屋へ戻るべきだろう。
だが――リシェルはなんとなくこの場を離れがたかった。
シグルトと最後に添い寝したのはいつだったろう。子供の頃は怖い夢を見たり、寂しくなると、よく自分からシグルトの布団に潜り込んだ。その度にシグルトはリシェルを抱き寄せ、優しく頭や背中を撫でてくれる。そうすると、怖さも寂しさもどこかへ消えてしまって、安心して眠ることができた。
シグルトの傍で眠るのが、こんなにも温かくて心地よいものだったとは。思い出してしまった心地よさが、この場を離れることを拒否する。
(もうちょっとだけ……)
もう少ししたら、部屋を出よう。
そう決めて、穏やかな寝息を立てて眠る師の顔を、リシェルはじっと見つめた。その無防備な寝顔は年よりずっと若く見え、少年のようでさえあった。
「……先生、どうして今まで、何も教えてくれなかったの?」
ぽつりと、勝手に心の声が唇から零れた。シグルトが目覚めたら、聞かなければならない問い。今聞いても返事があるはずもないが、だからこそリシェルは抵抗なく口にすることができた。
「私を、騙してた?」
リシェルは手を伸ばして、指先で師の白銀の髪に、頬に触れ、そっと撫でてみた。なんとなく、触れて、彼の存在を確かめたくなった。
「私は先生を信じていいの?」
頬を撫でる指先が、唇に辿り着く。この唇で彼が言ってくれた言葉。それが真実かどうか、声を落として、問いかける。
「先生、愛してるって言ってくれたのは……本当……?」
「……本当ですよ」
うっすら開いた紫の瞳と、視線がかち合った。
「お、起きてたんですか!?」
リシェルは驚いて手を引っ込めると、跳ね起きた。すごくいけないことをしていた気がする。心臓がリシェルを責めるように、ばくばくと暴れた。
激しく動揺するリシェルに対し、シグルトはふぁと眠たげに大きく欠伸をすると、両手をついてゆっくり上半身を起こす。
それから、少し意地の悪い笑みで弟子を見た。
「まあね。君が触ってくるから、口づけでもしてくれるのかと期待してたんですけどね」
「しませんから! 変なこと考えないで下さい!」
「こんな時間に人の布団に潜り込んできて、変なこと期待するのも仕方ないでしょう? なんです? 怖い夢でも見たんですか?」
「……な! ち、違います! 目が覚めたらここにいて……」
力一杯首を振って否定する弟子に、シグルトは一瞬考えたが、すぐに合点がいったようだった。
「……ああ。セイラか。私も昨日はさすがに疲れて、家に帰って、眠った君をセイラに任せたら、すぐ寝てしまったから。彼女が君を着替えさせた後、ここに運んだんでしょう。……彼女なりに気を利かせてくれたのかな」
一体どういう気を利かせたら、年頃の娘を若い男の寝台に一緒に寝かせるという行動になるのだろう。だが、仕方ない。彼女は竜なのだ。いくら知能が高くとも、人と同じ常識や感覚は持っていないのだろう。
シグルトは瞳にからかうような色を浮かべて、弟子の顔を覗き込む。
「なんだ、君から夜這いに来てくれたのかと思ったのに。残念です」
「……! そ、そんなわけっ……」
「ああ、意味、わかったんですか」
真っ赤になって固まってしまった弟子に、シグルトは笑った。
「君も、私と離れている間にいろいろなことを知ったんでしょうね」
少し寂しげに肩を落とした後、気遣うような、探るような微笑みで、リシェルを見る。
「……私に、聞きたいことがあるんでしょう?」
「……!」
シグルトは、わかっている。リシェルが彼の過去を知ったことを。
聞かなければ。カロンのことも、アーシェのことも。逃げずに彼と向き合うと決めたのだから。
リシェルはぎゅっと手元のシーツを握り込む。
「先生が……六年前、カロンを……………」
だが、言葉が続かない。このまま、過去のことをシグルトに聞いてしまったら。
リシェルとシグルトはもう、今まで通りではいられなくなってしまうのではないか。日々冗談や小言を言い合い、時に喧嘩し、笑いあう、仲の良い師弟関係が壊れ、もう戻れなくなるかもしれない。
シグルトの傍にいると感じる、深い安堵感。愛していると言ってくれた気持ち。何もかもすべて失ってしまう可能性への恐怖に、喉が凍りつく。
訪れた静寂の中、時計の針が進む音だけがカチカチと響く。
シグルトは、震えるリシェルの手をそっと握った。
「……リシェル、私に遠慮しなくていい。言ったでしょう? 何があっても、私の君への気持ちは変わったりしません」
シグルトは言った。
「私を、信じてください」
穏やかで、真摯な声が、リシェルの恐怖を和らげる。リシェルはゆっくり言葉を押し出した。
「先生が……カロンを……燃やして……前の弟子の……アーシェ……さんを、殺、したというのは…………本当ですか?」
「……ええ、全部本当です」
沈痛な面持ちで俯いたシグルトに、目の前が暗くなっていく気がした。どこかで期待していた。それは間違いだ、真実は違うのだと、否定してもらえることを。
「どうして……黙ってたんですか?」
「……」
シグルトは不意に、リシェルへ手を伸ばすと、引き寄せ自らの腕の中に閉じ込めた。シグルトの胸に顔を押し当てられ、身動きが取れなくなったリシェルは戸惑う。
「せ、先生?」
「……すみません。ちゃんと話しますから、このままで聞いてくれませんか? 君にどんな顔をされるか……正直怖くて」
頭上から降ってくる声は、少し掠れていて、先程のリシェル以上に怯えているようにも聞こえた。二人の関係が壊れてしまうことを恐れているのは、シグルトも同じなのかもしれない。
「……はい」
リシェルが頷くと、シグルトは一度深く深呼吸し、静かに口を開いた。
「さて、どう話したらいいかな……六年前のあの日、何があったのか……」
終始ベタベタ(笑)恋愛小説っぽい回になったかと思いますが、いかがでしょう?
戦い続きだったので、これから恋愛小説感を出していきたいな~と思います。次話からしばらく過去回想になりますが汗
徐々に初期の頃から文体変わってきてるので、1話から気になったところを加筆修正していってます。話の流れは変えず、台詞は微修正、主に地の文の描写を厚くしてます。(2話に関しては台詞も書き足してます)
ちょいちょい修正していくと思うので、もし読みなおしてるよって方いたら、ご了承ください。(伏線、ストーリー等は変更ないので、読み直し必須ではありません)
お読みいただきありがとうございました(^.^)