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その水……わかち愛

作者: 凜古風

戦国時代の歴史的分水嶺を書こうとしたんです。

でも、気がつけば……バイクコメディに。

50ccが消えたりEV化で大変ですよねぇ(遠い目)

小説は実在するバイクメーカー戦略と全く関係ない大嘘です。

 私は桜村の村長、本田だ。村は水源を巡る争いに悩まされている。緑豊かな山々に囲まれたこの場所は美しいが、毎年水不足になると、照摺てるすら村との小競り合いが絶えない。私たちの村が生き残るためには、水を守らなければならないのだ。

 私は、冷静であることを心掛けている。村人たちの不安や怒りを少しでも和らげるため、話し合いを重ねてきた。しかし、最近は水の管理人、鈴木の行動が気にかかる。彼はお調子者で、時折無責任に水の取り分を決めている。そんな彼が村の水を任されているのが、正直不安だ。


 ある祭りの日、村の広場で村人たちと楽しんでいると、山葉が鈴木に近づいているのが見えた。彼女は無邪気で明るいが、時々何を考えているのかわからない。鈴木に密かに思いを寄せているようで、彼女の行動には特別な意図があるのかもしれないと、私の心の中で疑念が芽生え始めた。


照摺てるすら村は我々の水を狙っている。今こそ団結して戦おう!」

私は村人たちに呼びかけた。彼らは不安そうな表情を浮かべながらも、私の言葉に頷いてくれた。しかし、鈴木が照摺てるすら村に出入りしているという噂を耳にしたとき、村人たちの不安はさらに大きくなった。


 数日後、山葉は鈴木を桜村に招くことに成功したと聞いた。彼女は甘い声で鈴木に水の管理について教えてほしいと頼み、二人で水源の近くで話をしているのだろう。私の胸がざわつく。果たして、鈴木は彼女の真意に気づいているのだろうか。


 その晩、村の警戒役が駆け込んできた。

照摺てるすら村が水源に攻め込んでいる!」

と叫ぶ声が響いた。私の心臓が高鳴った。急いで村人たちを集め、戦闘の準備を始める。

「我々の水を守れ!」

と私は叫び、彼らを鼓舞した。鈴木も山葉も私の側にいるが、山葉の心中しんちゅうには何があるのか、考えると不安が募った。


 戦いが始まり、双方の村は混乱の中にあった。私も村人たちと共に必死に水源を守ろうと戦った。すると、鈴木が山葉を守りながら戦っている姿を見て、彼が本当に彼女を信じているのか、疑問が浮かんだ。


 やがて、山葉が照摺てるすら村の村人たちと話をしているのを見て、私の心は凍りついた。彼女が鈴木をそそのかすために照摺てるすら村と手を組んでいるとは、想像もしていなかった。鈴木が彼女の裏切りを知った瞬間、村の戦いの雰囲気が一変した。


「お前は…?」

と驚愕する鈴木の声が耳に残る。彼は山葉に裏切られたことを理解し、心が折れそうになっている。その姿を見て、私もまた複雑な気持ちになった。村を守るためには、彼らの心の葛藤を解かなければならない。


「なぜ水を巡って争っているのか?」

という誰かの叫びが響き、村人たちの中に疑問が生まれ始めた。私たちが本当に守るべきは、村の絆なのではないか。このままでは両村とも滅びてしまう。私と川崎が互いに視線を交わし、共に解決策を見出す時が来たのだ。


 戦いが一時的に止まり、村人たちが顔を見合わせる中、

「我々が協力すれば、どちらの村も生き延びられるはずだ!」

と私は提案した。鈴木が山葉を見つめ、彼女の思いを信じると言った瞬間、私の心も温かくなった。


 私たちは水の管理について協力し合うことを決め、両村の知恵を結集して新たな水源の計画を立てることにした。この経験を通じて、村人たちの心が一つにまとまり、新たな未来を切り開くことができたのだ。


 私たち桜村と照摺てるすら村は、新たな水源を確保するために協力することを決意した。水は生命の源であり、村の未来を左右する大切なものである。会議は村の広場で行われ、村人たちが集まる中、私と川崎が主導して計画を練り始めた。

 山葉は、私たちの会議の中でも静かに注目を集めていた。彼女は、鈴木と私の両方に向けた視線を送り、時折微笑みながら、村人たちの話を聞いている。彼女の存在は、時折私の心をざわつかせる。


「まずは、両村の水源を見直し、どのように流れを調整するかを考えなければなりません」

と川崎が言った。その言葉に頷きながら、私は山葉を見た。彼女は、鈴木の隣に立ち、優しく微笑んでいる。鈴木も彼女に目を奪われているようで、彼の表情からは不安と期待が交錯しているのが見えた。


 その後、私たちは具体的な計画を立て始めた。山葉は提案をするたびに、鈴木の目を見つめ、その意見に頷いていた。彼女の仕草に、私は胸が苦しくなる。まるで彼女が二人の心をもてあそんでいるかのように感じられた。


「鈴木さん、私たちが水源を分け合うことで、皆が幸せになれると思うの」

と山葉が言うと、鈴木は彼女の言葉に深く頷いた。私の心には嫉妬が渦巻いた。彼女の言葉は、私にとっても真実であるはずなのに、鈴木にだけ向けられると感じると、何かが引っかかるのだ。


 会議の後、村人たちが作業に取り掛かるために分かれたとき、山葉は私の近くにやってきた。

「本田さん、今日は本当にありがとう。あなたのリーダーシップのおかげで、村が一つになれそうです」

と言って微笑む彼女。その笑顔に、私の心は少しだけ温かくなったが、すぐに冷静さを取り戻さなければならなかった。


「山葉、ありがとう。しかし、これからの作業は大変だ。みんなで頑張らないと」

と私が返すと、彼女は少し残念そうな表情を浮かべた。


「でも、私は本田さんがいるから安心だわ」

と言いながら、山葉は私の目をじっと見つめる。その瞬間、彼女の目の中に秘められた意志を感じた気がした。彼女は、私に何かを伝えたいのかもしれない。


 一方で、鈴木が近くにやってきて

「本田、俺たちがこの計画を成功させよう。山葉のためにも!」

と力強く言った。彼の言葉には、山葉への想いが色濃く表れていた。私は内心、彼の思いを知りながらも、複雑な感情を抱えることになった。


 その日の作業が始まると、私たちは水源の近くで流れを調整するための作業に取り掛かった。山葉は作業の合間に、私と鈴木の間を行き来し、二人の心を翻弄するように振る舞っていた。時には私に近づいて

「本田さん、もう少し頑張って!」

と励まし、また別の時には鈴木に

「あなたも素晴らしいよ、鈴木さん!」

と微笑む。


 その様子を見ていると、彼女が何を考えているのか分からず、戸惑いを覚えた。まるで彼女は、私たちの心を巧みに操る人形遣いのようだった。


 ある晩、作業が終わった後、私と鈴木は村の広場で山葉を交えて話す機会を持った。

「これからどうする?」

と鈴木が尋ねると、

「私たちの力を合わせて、村をもっと良くするために頑張りたいわ」

と山葉は答えた。

その言葉に、鈴木は目を輝かせ、私もまた心が高鳴るのを感じた。


 だが、同時に山葉の言葉の裏には、彼女が私たち二人を利用しているのではないかという疑念が生まれた。彼女がどちらに心を寄せているのか、その真意が見えない。


 計画が進むにつれて、私たちの絆は深まっていったが、同時に山葉の存在が二人の関係に影を落としているように感じた。彼女の笑顔が、時に私を救い、時に苦しめるのだ。


 これからの道のりは、村を救うだけでなく、私自身の心の中の葛藤をも解決しなければならない。果たして、山葉の真意は何なのか。そして、彼女の心がどこに向いているのか、私は知りたかった。次第に、私の心は彼女の思いを追い求めるようになっていった。

それは数か月前……

「50ccの原チャリが無くなる。

 今のうちに買い代えておくか?」

今の原付はくたびれていたので提案した。


すると嫁が…免許センターに突撃して、

飛び込み試験でバイクの免許を取得。

2回目で合格って、どゆこと?天才?

いや…私のコーチが良かったに違いない。

とか、言ったらシバかれるんでしょうねぇ。


そんなこんなでDAX125を買うことになりました。

けっこう高いですねぇ(遠い目)

ああ、前のバイク事故の廃車時にもらった

保険金が底をつく。。。


いつになったら自分用を買えるんだろう。

まぁ、DAX125に乗るけどさ。

そのうちカワサキ買いたいなぁ~。


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― 新着の感想 ―
分水は分水だけど、峰はどこ? ヤマハのムネ? という疑問はさておき、水という名のガソリンを守る戦いを楽しく読ませて頂きました。 「うちの村の生計は米じゃなく発電だから、水なんかいらへんで」 と始めは…
コロナ渦前に転倒で左足の踵を圧迫骨折して以来、バイクに関して情報を遮断していたので著者様が書かれている時事比喩が一切分かりませんwww。 私が知っているのは、カワサキの品質が驚異的に上がって、逆にホ…
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