表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢は徹底して悪女を演じる~おーほっほっ!は卒業したい!~  作者: 一番星キラリ@9/2やられる前に発売:商業ノベル&漫画化進行中
【本編】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
22/50

悪役令嬢は意気投合する

 カーミランによる、私の名誉を汚そうとした事件の責任を、王妃が感じている。


 これはもしや、カーミランが私を逆恨みし、事件を起こしたと考えているのでは?


 王妃は、カーミランの間違ったマナーを指摘をするよう、私に頼んだ。私はそれに応じ、何度となくカーミランの間違ったマナーを指摘している。それに対し、カーミランは確かに頭に来ているとは思うけれど……。


「王妃殿下、それは例の間違ったマナーの指摘を私がしていたため、カーミラン嬢が逆恨みをしたと、お考えですか?」


「ええ、そうよ。憎まれ役を、エリノア公爵令嬢に頼んでしまったわたくしが、間違っていたと思っているわ」


「王妃殿下、さすがにカーミラン嬢も、気づいていたと思いますわ。最初は、婚約解消されたことの腹いせに、私が小姑のようにマナーの間違いを指摘してくる……と思ったかもしれません。ですが私のバックに王妃殿下がいることは、カーミラン嬢も、気づいたと思います」


 すると王妃は「では、これが理由かしら?」と目を輝かせて私を見る。思いついた推理の答えを合わせをしたいようだ。


「あの男爵令嬢は、妃教育で躓いているでしょう。でもエリノア公爵令嬢は、彼女よりうんと前に、妃教育を終え、試練を乗り越えているのよ。それに対する嫉妬で、エリノア公爵令嬢の名誉を汚そうとしたのではなくて?」


「それは……可能性としてはゼロではないかもしれません。ですが自身がその妃教育で目が回っている中、わざわざ人を雇い、自身は現場に駆け付けてまで動く理由としては、少々弱く感じますわ」


「そうね。そうなるとあれかしら、ゲースはエリノア公爵令嬢を、男爵令嬢のサポートにつけたがったでしょう? でもそれはわたくしが阻止したわ。ところが男爵令嬢はエリノア公爵令嬢のサポートを必要としていて、断られたことに頭にきた、というのはどうかしら? 腹いせで名誉を傷つけようとしたの」


 なるほど。その線は、全く考えていなかった。確かに言われてみると、妃教育に苦しんでおり、経験者である私のサポートを受けられたらと、カーミランは思って……いないわ。いないと思う。


「王妃殿下は、次から次へと推理され、すごいと思ってしまいますわ。ですがカーミラン嬢は、私のことが大嫌いですから、サポートにつけば、それこそヒステリーを起こしそうです。それ以前にサポートにつけようとしていると知ったら、『必要ありません!』と叫んでいそうですわ。ですからそれを理由に、あんなことをしたとは思えませんね」


 しばらくは王妃と二人、カーミランの犯行動機を考えたが、答えは分からない。すると業を煮やした王妃はこう宣言した。


「わたくはね、推理小説は謎がきっちり解明されないと、落ち着かないの。どうしてあの男爵令嬢が、卑劣な事件を起こしたのか、その動機を暴きましょう」


「お、王妃殿下、そんな、そんなことができるのでしょうか!?」


「わたくしが主催するお茶会に、あの男爵令嬢を呼び、さりげなく尋ねてみるわ。尋問するわけではないのだから、大丈夫よ。もしあの子がわたくしの前で、ポロっと本音を語ったら……。いきなりそれで連行、にはできないけれど。でも正式な尋問を受けた時に、嘘はつけなくなるわよね。わたくしに嘘をついたの、ということになるから」


「なるほど!」


 王妃は私以上にやんちゃで……とても頼もしい!

 こうして王妃は男爵令嬢とのお茶会が決まったら、私に教えてくれることになった。


 屋敷に戻ると、朗報が届いている。


 実行犯の一味の一人が、窃盗で捕まったという。王都から馬車では二日かかる街にいるため、連行には時間がかかるとのこと。ただ、仲間の名前や私を攫った事件への関与も、ほのめかしているという。


 ちなみに実行犯は、ブラック・シャドウという、ありとあらゆる犯罪を請け負う犯罪組織。国内にいくつも支部があり、また歴史も長く、様々な事件への関与が疑われている。その根は深く、今回逮捕できるのは限られたメンバーだろうが、これを機にブラック・シャドウ殲滅も目指すと、王立ブルー騎士団は息巻いている。


 これに刺激を受けたのが、王立警備隊で、こちらは警察のような組織。国中にやはり支部があり、ブラック・シャドウとは長年因縁の関係にあるというから……なんだかこちらは少し大事になりつつある。


 父親はこの報告に大喜びとなり、さらに王妃がお茶会でカーミランから本音を聞き出そうとしていると知ると、ご機嫌になった。


「今回、ゲース殿下との婚約解消があったが、王妃殿下がエリノアのことがお気に入りで、本当によかった。これで王家との関係も良好だ。でかしたぞ、エリノア」


「王妃殿下とは、気質が似ていると申しますか。お話していても、とても楽しいですわ!」


 笑顔で答えると、両親は不穏な顔つきとなり、兄はその両親を見て、苦笑している。


 そうね、ここはこうでなきゃ。


「おーほっほっ、当然ですわ! 私はコール公爵家のエリノアですのよ。王妃殿下とも当然、意気投合ですわ~!」

お読みいただき、ありがとうございます!

続きは明日、13時までに『悪役令嬢はあの方に会う』を公開します。

ご無理なく、ご都合のあうタイミングでご覧くださいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【一番星キラリの作品を紹介】
作品数が多いため、最新作を中心にバナーを並べています(2025年12月の大掃除で・笑)。 バナーがない作品は、作者マイページタイトルで検索でご覧くださいませ☆彡

●本編完結●
バナークリックORタップで目次ページ
やらかしてしまったモブ令嬢です
『やらかしてしまったモブ令嬢です 』

●新連載●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢に転生!婚約破棄で推しと家族が闇落ち!回避したいだけなのに
『悪役令嬢に転生!婚約破棄で推しと家族が闇落ち!回避したいだけなのに』

●溺愛は求めていませんよ?●
バナークリックORタップで目次ページ
平凡な侍女の私、なぜか完璧王太子のとっておき!
『平凡な侍女の私、なぜか完璧王太子のとっておき!』

●紙書籍&電子のコミカライズ化決定●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢に転生したらお父様が過保護だった件~辺境伯のお父様は娘が心配です~
『悪役令嬢に転生したらお父様が過保護だった件~辺境伯のお父様は娘が心配です~ 』

●これぞ究極のざまぁ!?●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢は死ぬことにした
250万PV突破『悪役令嬢は死ぬことにした』

●出版社特設サイト●
バナークリックORタップで出版社特設ページへ
婚約破棄を言い放つ令息の母親に転生! でも安心してください。軌道修正してハピエンにいたします!②
『婚約破棄を言い放つ令息の母親に転生! でも安心してください。軌道修正してハピエンにいたします!② 』

●出版社特設サイトはコチラ●
バナークリックORタップで出版社特設ページへ
婚約破棄を言い放つ令息の母親に転生! でも安心してください。軌道修正してハピエンにいたします!
80ページが試し読みできる特設サイトへ
『婚約破棄を言い放つ令息の母親に転生! でも安心してください。軌道修正してハピエンにいたします!』


●もふもふも登場!●
バナークリックORタップで目次ページ
断罪の場で自ら婚約破棄シリーズ
『断罪の場で悪役令嬢は自ら婚約破棄を宣告してみた』
日間恋愛異世界転ランキング3位!

●壮大なざまぁを仕掛けます!●
バナークリックORタップで目次ページ
婚約破棄された悪役令嬢はざまぁをきっちりすることにした
『婚約破棄された悪役令嬢はざまぁをきっちりすることにした』

●章ごとに読み切り!●
バナークリックORタップで目次ページ
ドアマット悪役令嬢~ドン底まで落ちたらハピエンでした!~
『ドアマット悪役令嬢はざまぁと断罪回避を逆境の中、成功させる~私はいませんでした~』

●9/2発売決定●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢はやられる前にやることにした
『悪役令嬢はやられる前にやることにした』

●宿敵の皇太子をベッドに押し倒し――●
バナークリックORタップで目次ページ
宿敵の純潔を奪いました
『宿敵の純潔を奪いました』

●コミカライズ化も決定●
バナークリックORタップで書報ページへ
断罪後の悪役令嬢は、冷徹な騎士団長様の溺愛に気づけない
ノベライズは発売中!電子書籍限定書き下ろし付き
『断罪後の悪役令嬢は、冷徹な騎士団長様の溺愛に気づけない』


●妹の代わりに嫁いだ私は……●
バナークリックORタップで目次ページ
私の白い結婚
『私の白い結婚』

●[四半期]推理(文芸)2位●
バナークリックORタップで目次ページ
悪女転生~父親殺しの毒殺犯にはなりません~
『悪女転生~父親殺しの毒殺犯にはなりません~』

●現実世界の恋愛物語●
バナークリックORタップで目次ページ
せと恋~瀬戸内の夕陽がつなぐ島の恋~
『せと恋~瀬戸内の夕陽がつなぐ島の恋~ 』

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ