❖99 ◇Happy wedding day (最終話)
99 ◇Happy wedding day
自宅での母親の対応も推して知るべしというか。
香さんにえらい気の使いようだった。
人間なんだかんだ言って美醜で結構人の気持ちを左右するものなのだと、
初めてというかまぁ、改めて感じさせられた。
並外れた容貌の威力はすごいな。
子供たちも後から到着した香さんを見て、最初は他人行儀だったのだが、
香さんがなんやかやと話掛けると、いつものように気安くカオちゃんカオ
ちゃんと懐く姿を見せた。
夕方には親父も定時で帰宅。
兄貴も今日は割と調子がいいからと義姉さんと一緒に挨拶に来てくれた。
兄貴と義姉さんの反応がほぼほぼ同じでおかしかった。
ふたりは香さんを見るとすぐに俺と香さんとを交互に2度3度見たのだ。
まるで、何でこの男に、こんな素敵な女性が? という感想が、悲しいことに
だだ洩れだった。
香さんと子供たちを中心に会話はそこそこ盛り上がり、俺の親族との
初合わせは無事お開きとなった。
本当はせめて1年間、平社員で社内の様子見をしたいところだったのだが、
過去が過去だけに、そして兄貴もいるということで、平社員のままでまた
何か問題が起きた時、出ていけとなるのだけは避けたかったので、社長と
してでないと入社しないとはっきりと親父たちに主張した。
サポートは親父がすればいい。
元々、一度は働いていたこともあり、乞われて入社するのだから、今回は
強気だ。
そして3日後、今度は香さんのご両親の元へと子供たちを連れて挨拶に
行くこととなった。
◇ ◇ ◇ ◇
翌月は楽しい楽しいクリスマスを5人だけで過ごし、少々駆け足ではあるが翌年のまだまだ寒さの残る2月に両家の親族だけで、僕たちはささやかな結婚式を挙げた。
◇Happy wedding day. ☆.。.: Fin 。.:*☆
番外編へと続く・・・・
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