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『あなたに恋しました !』 ――最後は君を好きになる――    作者: 設楽理沙


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89 ◇意外と嫌いではない




 私はぁ~、雨汰くんと芽衣ちゃんと麦くんのことがすごく可愛いんです。


 それと神谷さんの支えになりたいんです。

 4人と一緒の家族になりたいんです。

 4人が好きなんです」



「あのぉ~、4人ってことは、僕のことも入ってるんでしょうか? 」


「もちろんです」



 なんか知らないけど香さんはドヤ顔で俺のことを好きだと言った。

 素直にうれしいなぁ~。♪



「神谷さん、何ニヤケテるんですかっ!

 3人の子のお父さんなんですよ。

 顔はちゃんと引き締めてー! 」




「Hai」


『香さん、お願いしますよー。

 恐妻家にはならないで下さいよー!』



 なんか、神谷さんの表情から彼の考えていることが駄々洩れだ。

 私もついつい暴走している自覚はある。


 敢えて神谷さんたち親子と知り合うにあたり、意図的に見た目も

キャラも作り込んだ。


 三つ編みドーナッツ型のヘアスタイル、カラフルな伊達眼鏡、そして

若作りしたかなり抑えめだけどロリーターファッション風。


 装いの力は偉大だよね。

 本当の自分からかけ離れたキャラが自然と出来上がったのだもの。


 だけど、装いを元に戻せば、以前の自分にちゃんと戻れる?

と思うのよ、神谷さんっ。


 本当の私のキャラに戻れば、決して恐妻家にはならないと思うから

安心して。



「同情も少し入ってるけど、子供たちと、そして僕のことを好きだから

プロポーズしてくれたんですよね? 」


 俺はもう一度最終確認を香さんにした。


「はい、同情も少し入ってますけど子供たちと神谷さんのことが

好きだから一緒に暮らしたくてプロポーズしました」



「ありがとう、ほっとしました」



 彼は嬉しそうだ。

 でも、酷い人。




 自分のことを好いているのかと私に確認はするが、自分の気持ち──


 私に対する自分の気持ちはちっとも口にしない。


 信じらんない!



 普通はこういう場合、おためごかしでも、僕も香さんのこと好きです

とかなんとか、言うもんでしょうに。


 結婚するというのに、相手から好かれていることに安堵を覚え、喜び

そのまま結婚を受け入れる人。


 すれてないというか、なんというか。 ヤレヤレ。


 香は少し神谷に呆れてしまったけれど、こういうところも意外と

嫌いではなかった。


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