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『あなたに恋しました !』 ――最後は君を好きになる――    作者: 設楽理沙


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82 ◇ルームツアー3




「一人暮らしってなかなかいいもんですよ。

 何でも自由に思うままに暮らせて。

 楽チン! 」



「はぁ……」


「あぁ、子だくさんな暮らしも最高じゃないですかー」



「あなた、僕をおちょくってるんですか」 


「いえいえ、いろんな暮らしぶりがあって、いろんな形の

生き方があって、どれも幸せならいいんですって言いたいだけ」



「はぁ、もしかして、僕は慰められてるんですか……」



「もう、そうじゃないってば。

 なんで独り暮らしの淋しい女が、愛しの子供3人もいる幸せな

神谷さんを慰めないといけないんですか? 」



「淋しいんですか? 」



「そこ、突っ込みますかー。

 まぁ、淋しい時もあれば、しがらみがなくてそれが心地よい

時もあります。

 女心はその時々で変化するんですっ。

 ンとに、いちいち突っ込まないでくださいよー。

 ルームツアーですよ、只今ルームツアー! 」


「そうでした、ゴメン。

 あれっ、冷蔵庫の横につけてあるマグネットホルダー? に

入れてあるシャンプーみたいなのは何ですか? 」



「おおー、気がつかれましたか……」


 うれしそうに彼女が説明をしてくれる。



「観葉植物用のお水を入れてあるスプレーボトルと洗濯洗剤の

ボトルです」


「そっか、ここも床に置かない収納になってるんですね」



「そっ、そうなんですよぉ~、イイデショ」



 俺の指摘に彼女の機嫌が急上昇。 ヨカッタ~ヤレヤレ。



「これも見てください」


 彼女が案内してくれたのは、冷蔵庫と洗濯機の狭間に置かれた

物体。

 それも空中に鎮座している。



「ゴミ箱なんですけどね、マグネットで洗濯機に付けて床に

置かないようにしてるんです。

 床掃除が楽になるように」



「ほぉ~床にモノを置かないを徹底してますな」


「ふふっ、そうなんですよっ、人呼んで、香流収納術とお呼びください~」



「へぇーへぇー」


「プッ 笑、ちゃかさないでぇー」



 

  香さん家の冷蔵庫は、一人暮らし用で小ぶりのものだ。

 ドアにマグネットでくっつけられている小物入れが気になった。


「冷蔵庫にくっついてるこれ何?

 猫だけど、ただの飾りか何か? 」


 それは透明の小物入れに入れられていた。


「あぁ、これね、箸置きなんです」


「へぇ~」



 冷蔵庫の上にはレンジ、そのまた上にはトースターが乗せられている。

 狭い空間をいかに効率よくモノを置くか、徹底してるな。

 

 それにしても、収納術というか整理整頓術の長けた香さんには脱帽だな。


 レンジの横にはお茶関係のものがきちんと陳列してある。

 砂糖、クリープ、紅茶、コーヒー等々。


 「あぁ、そこはカフェコーナーなの」



 そっそうか、ナイスネーミングだな。

 香さんはネーミングもおしゃれなんだ。


 一緒にいると、子供連れの小汚い生活臭を忘れてひと時こじゃれた空間に

いると錯覚させてくれる。


 ルームツアーってなかなかいいものだなー。


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