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『あなたに恋しました !』 ――最後は君を好きになる――    作者: 設楽理沙


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80/101

80 ◇ルームツアー



 香さんのアパートは10世帯ほどの規模でL度型に建てられていて

2階建てだ。


 駐車場も割合広く区分割されていて、全敷地面積はそれなりに

広々としている。


 1階にはちょっとした家庭菜園のできる小さな庭が付いていて

それが気に入って決めたということだった。


 玄関前に立ち、彼女は言った。


「神谷さん、ようこそ我が家へ。

さぁ~、今からルームツアーにご招待しますわ」


 ルームツアーとな? はて?

 ルームツアーという聞き慣れない言葉に俺は戸惑いを覚えた。


 「ささっ、雨汰くん茉芽ちゃんたちぃ~、香ちゃんのお部屋に

どうぞ~」


 と子供たちに部屋に入るよう促している彼女の声掛けを

聞きながら、俺は(ようよ)う閃いた。


 なぁ~んだっ、洒落た言い方だけど要は部屋を案内すること

つまり見せたことない部屋を見せるってことじゃないか。


 難しい言い回しをしちゃってからにぃ~。

 焦ってしまったじゃないか。


「おじゃましまぁ~す」


 玄関を潜ると──

 おや、とても見通しがよいじゃないか。

 ホントに1部屋しかなかった。


 1部屋の向こうは外だった。



「神谷さん、あまりの狭さにびっくりしました? 」


「まぁ、その……それよりルームツアーplease! 」


「みんなぁ~、持って来た玩具で遊んでてね。

 ではでは神谷さんドアの裏側をご覧くださいませぇ~」


 見ると、鍵と何かのリモコンが吊るされている。

 俺の視線に合わせて彼女が説明してくれる。

 

「帰宅したらすぐに鍵はここに掛けます。

 そして外出する時はここから持って出ます。

 こうして保管場所を決めてると失くして探し周る必要もなくて

とっても便利なの」


「このリモコンは? 」


「これね、無茶苦茶便利なんですよ。

 照明を操作するリモコンなの。

 帰って来るでしょ?

  暗くなってからの帰宅時はそれはもう本当に重宝するんです。

 ここから部屋をすぐに明るくできるので」



「へぇ~、すごいね。僕には思いつかないかな」

  鍵もリモコンもマグネットで付けられていた。


「狭いからこその発想ですね」


 

 玄関入ってすぐの左壁には埃取りブラシと塵取りが吊られている。

 なるほど、掃除しやすい工夫なんだな。


 そして入ってすぐ右側には洗濯機、その上には電子レンジが

乗っかってる。


 洗濯機のすぐ隣にはチェストが置かれている。

 

 鏡と手洗いだけの洗面所には、こまごまとしたものを置けるような

収納場所がなく、そのチェストにタオルだとかドライヤーだとか雑貨の

ストック等、諸々入れてあるのだとか。

 

 

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