70 ◇ 相談事
子供たちの3度の食事の世話、家事、仕事に行ってなくても
大変だろうなぁ~。
毎日1食分だけでも手伝ってあげられれば、とは思うものの偽の親戚
じゃあね、出張り過ぎて嫌われることを私は一番恐れていた。
それでその週は一日おきに訪ねては、ちょこちょこってくらいの感じで
彼らに関わり過ごした。
◇ ◇ ◇ ◇
そうこう過ごしているうちに月も変わり……。
ますます暑くなった頃、いつものように香は行く、行くメールを
神谷に送った。
この日はいつもと違う文言の内容メールが神谷から返ってきた。
「今から伺います」
「ごめんなさい、留守にするので明日いらしてください」
「どちらへ? 」
「雨汰の今後の療育をどうするか、相談に行きます」
「下の子たちも連れてですか?
なら、私茉芽ちゃんと麦くんの子守をして3人でお家で待ってます。
だから今から行きますー」
「そんなわけにいきません。今日は来ないでネ! 」
「何言っちゃってんの。行・き・ま・す」
「もう、僕は出るんですよっ」
「すぐに着くのでふたりは家に置いてってー!
鍵、茉芽ちゃんに開けてもらうしぃー」
「茉芽は鍵なんて開けられませんよっ」
「開・け・ら・れ・まぁすぅー。
私、この間教えましたから」
「あー、そうですかっ、分かりましたっ」
ナンテヒトダ....まったく。
シカシ、アリガタイ。なんのこっちゃっ。
まぁ、実はものすごく助かる。
ありがとう、香さん。
俺は雨汰とふたりで出発した。
なんか、彼女とのやりとりでドヨーンとしていた気持ちが
いつの間にか、ほぐれていることに気がついた。
幸先がいいので、このまま雨汰の療育の件もいい方向に行きそうな
気がして気持ちが軽くなった。
◇ ◇ ◇ ◇
ふたりのちび太くんたちが待ってるので、私はブーンと違反スレスレ
超スピードで、車を走らせ、気持ちも車の中で走らせていた。
気のせいか、部屋にいる茉芽ちゃんと麦くんを見ているような気にまで
なって、私は超能力者か? と自分に突っ込んだ。
そして神谷家へと。
念のため、茉芽ちゃんに声を掛ける前に一度ドアのレバーを押してみた。
「開いたぁ~、神谷さん鍵しないで出てっちゃったんだ。
まっいっか。さてと、おちびーずたちに何作ったげよっかな」
しばらく遊んだ後、2人とも寝ちゃったのでその間に夕飯を
作っておくことにした。
子供たちも好きな甘めのカレー。
ひとりの時間ができたので、スマホでインターネット。
療育というキーワードから、某サイトの家庭版などぽつぽつ
眺めてて一人の男性の相談が目に入った。




