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『あなたに恋しました !』 ――最後は君を好きになる――    作者: 設楽理沙


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39  ◇カルガモの親子を発見



 私はリカちゃん人形の洋服作りの本に掲載されているような真っ赤と

ピンクの模様が混ざっている薄手の生地で作られたPINK HOUSEの袖無し

のワンピースの下に、オフホワイトの襟元と袖口フリフリのブラウスを

着用、足元はショートブーツで決めたいところだけれど──


流石にこの時期には無理があるので足首にオーガンジーのフリル付きの白いソックスにローヒールといういで立ちで、翌日以降、カルガモの親子の出没チェキに出掛けることにした。




 彼らが日によっては午前中に公園へ行ってる可能性もあるけれど、私は

ヘルパーさんたちや母親にまだ家事を頼っているので、午後からしか様子

を見に行くことができない。


 翌日はまたまた会えずじまい。


 そして次の日……。


 流石に日曜日、夫が在宅していたなら出掛けるのは自粛かななんて思って

いたのだけれど。



 仕事が入ったとかで食事した後で夫が出掛けて行ったのをこれ幸いと、私は

彼ら限定のフリフリの洋服に急いで着替え、公園へと向かった。




 恒例となった作業、まず駐車場で車から降り、2m程歩いてフェンス越し

に公園の方を眺める。


『いたっ!』


 今日は日曜のせいか、平日はほとんど親子連れもいないような

公園なのに、ちらほら平日に比べると賑わっている。


 ……って言っても、10組もいないけど。


 広い敷地面積だというのに6~7組ってところかな。


 でも少しでも彼ら以外に人がいてくれてよかったわ。


 私は神谷親子がそれぞれせわしなく行動しているところへそっと近づき、ちょうど上手い具合に設置されている椅子に休憩する振りで座った。


『よっしゃぁ~

 ここまでの厳しい道のりを思い、私は涙した』──なんてね。


 1人ぼっちなもので、独りごとを放った。


 この流れに上手く乗れますようにと祈りながら……。

 


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