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学園騒乱編〜報告書⑭〜

続きです、お待たせ致しました。

 ヘリからラペリング降下で降り立ったのは特殊なマスクを被った武装している四人組でこちらに向かって歩き出す。

 俺はちょっとした悪戯心で懐にあった予備のマスクで顔を変えた後アイリスを少し強めに抱き寄せる。


「貴方達は何者ですか?」


 律華は四人組の只ならぬ雰囲気に変装した俺と向かって来る四人組の間に立ち阻む。

 まぁ、何となくなんだけどその四人組に心当たりはあったので俺は顔を変えてみたんだがアイリスが何で顔変えてるんですか?的な顔で見て来るので俺は秘密にしとけよと言った感じに人差し指を口に当てるポーズを取る。


「私達は政府直属の者でして、被害の状況確認と彼女の身柄拘束に来ました」


 顔は確認出来ないが体は四人組の中で体が大きくガタイも良くて更に低い声とスキンヘッドからして男性と認識出来る。

 聞き慣れた声に俺は笑みをこぼしそうになるが我慢する。


「そこのボウズ、彼女をこちらに渡してくれないだろうか?」


 男はこちらに顔を向け俺にアイリスを引き渡すように話しかけて来る。


「お断りします」


 俺が即答でキッパリ断ると男は困ったようにスキンヘッドの頭を掻く。


「そう言われてもね…一般人であるボウズには拒否権は無いのだが…それにボウズは何者なんだ?」


「彼は私の弟で、名前は優人ですわ」


 男が俺に尋ねてくると律華がすぐに答えて俺を見るがアレ?と言った感じに首を傾げる。

 まぁ、顔違いますからね。


「どうかしましたか?」


 スキンヘッドの男は俺の顔を見て不思議がる律華に尋ねると律華はすぐに答えを返そうとするが俺がそれを素早く遮る。


「僕はこの惨状の原因をを知っています…あなた方の上司に直接お話しさせて頂けるならこの人をお渡しできます」


 顔を隠したのは悪戯心とは言ったもののちゃんとした理由はある。

 それは上司である人間…トップの内山首相に会う為である。

 素顔で行けば間違いなく一時的な勾留は免れないだろうしその間にアイリスの処分は下されるのは間違いない。

 なら…直接会って説得しよう(脅そう)ではないかと考える。

 俺が事件に関わる関係者と知り考え込むとその背後から服越しからでも分かるスタイルの良いストレートの黒髪ロングヘアーの女性が男に耳打ちする。

 黒髪女性がスキンヘッド男に暫く何かを話した後、男は俺に交渉に応じるように手を差し出す。


「分かった、とりあえずボウズの関与性を認め同行してもらおう」


 ある意味賭けではあったがどうゆう風の吹き回しかは知らんが交渉に応じるとは…まさかバレたか?

 と思っていたが俺は一部を除き杞憂である事を後に知る。

 

「とりあえず…先ずは彼女を渡してもらえないだろうか?」


 スキンヘッド男は急かすように俺に告げるので男に向かって歩き出しそのままその横を通り過ぎる。


「お、おい!?」


 男は俺が無視して横切るのに驚いて声をかけるがそれにすら反応を見せず先程の黒髪女性に向かってそのまま歩き出す。

 目の前にたどり着くと黒髪女性はこちらをじっと見ている。


「この人を宜しくお願いします」


 俺がそう言ってアイリスを彼女に預ける。

 女性もそのまま自然の流れで彼女を預かると、少し前に離れた場所に着陸していたヘリに抱きかかえて搭乗しに行く。


「…ボウズ、無視はいけねーだろ?」


「だってオジサン、臭そうだし彼女も嫌がるかなって思って」


 俺の言葉に何だとっ!?とキレるスキンヘッドの男もといオジサンはもう一人同行していた人に抑えられながらジタバタと暴れながら何かを叫ぶ。

 わー、オジサンって怖いねーと思いながら笑うのを必死に堪えてはヘリに搭乗する為に向かおうとする。

 少し進むと姉さんが俺に駆け寄って来ては手を掴んでくる。

 流石にもう顔を変えても姉さんには分かるのかと思いながら顔を見せないように少しだけ振り向き、静かにと人差し指を立てるポーズを取り一通の便箋を周りにバレないように彼女に渡すと手を離させて俺はヘリに搭乗する。

 ブツブツ言いながら搭乗するスキンヘッドオジサンとそれを宥めながら搭乗してくる人物、最後に周りを警戒しながら乗り込んでくるゴツイスナイパーライフルを背負った人物。

 宥めている人物は分からないが後の3人は誰だか分かっている。

 ヘリのパイロットは全員乗った事を確認するとヘリのエンジンをかけ、ローターの回転数を上げ空へと飛び立っていく。


「優人……」


 優人を乗せて飛び立つヘリを見送る事しか出来ない律華の背後から咲が声をかける。


「律華様、優人様を行かせて良かったのですか?」


 咲の言葉に律華は溜め息を漏らしてはこう答えた。


「はぁ…全く何の説明も無く急に出てきたと思ったら急にまたどっかに行って…帰って来たらお説教ですわね」


 咲はどこか嬉しそうに言う律華を不思議そうに見ていると彼女から一通の手紙を渡されたので手紙に書かれた文面に目をやる。


『1週間後に必ず帰ってくる』


 一行だけの少ない文面が書かれた手紙を見ると咲も先程律華が言ったことに同意する様にそうですね、と微笑みながら伝える。






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






 その頃ヘリの中では電子式の特殊な拘束具をつけられたアイリスと何度か目が合う中、先程の四人組はマスクを外し始める。

 俺は改めてマスクを外した彼等の顔を確認して、やっぱりな…と思い耽る。

 グラサンはしていないがジークに狙撃の達人であるレオ、黒髪女性は天才医師のナオミであった。

 全員かつての俺の部下であるが最後の1人は俺も知らない…新たに補充された新人だろうか?なんて言うか…まぁ先程暴れているジークを抑えてたんだそれなりの実力者だろう。

 と、俺が新人を品定めしていると不意にナオミと目が合うと彼女はこちらにニッコリと笑顔を向ける。

 ただの挨拶なら良いけど…バレてないよね?と変な汗が滲み出る。

 流石に今バレるのはマズイので目線を逸らしてジークに目を向けると、いつの間にかお気に入りのグラサンをかけておりイライラしているのか貧乏揺りを始めている。

 …オジサン臭い言われたの相当ショックなのか?意外とジークはメンタルが繊細なのかもな…まぁ、謝りはしないけどな。

 レオは…っと、アイツも変わらず揺れてるヘリの中で愛銃の手入れしてやがる…コイツ無口だからちゃんと仲間と打ち解けてるのか心配なんだよな…。

 俺が皆んなを見ていると新人が声をかけて来る。


「おい!ジロジロ見るんじゃねぇ!」


 …よし、口のきき方がなっていないコイツは後でサンドバックコース決定な。

 俺は心の復讐日記にそう綴ると大人しく目を瞑り首相官邸に到着するまで瞑想する事にしたが途中で軽く睡魔に襲われてしまう。


 (今回は色々と俺の落ち度に考えさせられたな…まぁ、いつかは向き合わなきゃいけねーんだが…)


 そう思っていると段々現実と夢の間に居る様なふわふわとした感覚に陥りいつしか周りが真っ白な空間に変わっては色々な場面が目の前にぎっていく。

 そして、ふと…後回しにしていたがあの時の事を考え始める。


(今なら落ち着いて考えられるがあの時…心臓貫かれて死んだ筈なのに何故生きていたのか…それと直接頭に響いてきたあの声の主は誰なのか…一切不明なのが気味悪い)


⦅ーーー気味悪いとは随分な言われようかしらね?⦆


(!?)


 急に聞こえる少女の声に驚く俺。

 目を覚ます前に聞いた同じ少女の声は尚も続けて話しかけてくる。


⦅貴方が私の能力を使っておきながら無様にも死ぬもんだから哀れみのあまり傷を治してお膳立てまでしてサービスしたのに気味悪いなんて恩知らずなのかしら?⦆


(お前…誰だ?)


 姿は分からないが声だけ聞こえるので、とりあえず尋ねてみる。


⦅誰でも無いわ…強いて言うなら貴方の一部…いえ能力の一部と言った方が良いかしら⦆


(…いや、意味分からんが)


⦅馬鹿なのかしら?⦆


 そう告げる彼女は呆れて溜め息を漏らす。


(普通、そんな事言われても理解も追いつかなければ納得して出来る訳無いだろ…ファンタジーでもあるまいし)


⦅そのふぁんたじー?とやらの能力を使っているのは何処の何奴かしら?⦆


(…………)


 いや…確かにそうなんだけど、こんな事今まで無かったからどう対応したら良いのかよく分からん…。


⦅まぁ、良いわ…文句は言えたからここでそろそろお開きにしますわ…そろそろ時間ですし⦆


 彼女が一方的にそう告げると自分の身体が揺さぶられている感覚を感じ優人は現実に引き戻される。


「おい、大丈夫か?」


 目の前にジークの顔が広がる。

 …いつの間にか寝ていたのか…何か衝撃的な事があった様な気がするんだが……。

 優人は思い出そうと思案するが一向に思い出そうにも欠落している感じで全く思い出せないのであった。


「おい、本当に大丈夫か?」


 ジークが眉を寄せて心配そうに尋ねてくる。

 そんな酷い顔をしているのかと思いながら大丈夫と伝える。


「もうすぐ着くから準備しとけよ」


 ジークは俺にそう告げるとナオミに振り向く。


「ナオミ、一応奴のメディカルチェックとアイリスの監視頼むぞ?」


 ジークに仕事を頼まれたナオミは微笑み浮かべ返事を返す。


「えぇ…了解したわ」


 へぇ〜、あのジークが隊長らしく指示出ししてるなと感心してると何故か笑みを浮かべたままこちらに向かって来る。

 アイツがこの顔で来る時、大体碌な事にならねーんだよな……。

 ナオミは俺の側まで来るとその場にしゃがんで聴診器を取り出す。


「君の心音や脈拍を見させてもらうわね?」


 そう言って俺の手を取り脈拍を測ったり服の裾から手を入れては聴診器を素早く当て心音を診ている。

 ナオミは本当大人の女性って感じでフェロモンやばいよな…ーーーってヤバい!?胸元開いてるせいか谷間が見えっ…!?

 一瞬心臓の鼓動が高鳴る。

 プロの元諜報員なのに良いのかって?いや、俺だって一応男の子ですから。

 そんな事を思っているとナオミが少し小さめな声で話し出す。


「意外としっかりしてそうに見えてムッツリ君かな?」


 あっ…すみません、バレてましたね…ってアイリスそのジト目でこっち見るなよ…殺気しまえよ。

 アイリスから感じる痛い視線と殺気を感じているとナオミが耳元まで顔を寄せて来る。

 えっ?何よ?…ドキドキするんですけど!?


「貴方が何を企んでいるかは分かりませんが…今は乗せられといてあげますね、ボ・ス♡」


 耳元で囁かられる衝撃発言に俺は驚く。

 ナオミの奴やっぱり気づいてやがった…。


「……いつからだ?」


 小声で聞き返すとナオミは俺の耳元から離れ俺にしか聞こえないくらいの声で私はボスの部下で天才ですから、と答えて軽いメディカルチェックを終わらす。


「大丈夫ですね、心音と脈拍共に異常は見られませんが何かありましたらまたお声掛け下さい」


 まるで何もなかったかの様に平然とした態度で俺に告げた後、アイリスの元に向かってはメディカルチェックの診察をしていた。

 ナオミに今後隠し事とか通じなさそうで怖いな…。

 素で心配する俺をよそに目的地に着いたのかヘリが降下を始め着陸態勢に入る。


「目的地に到着した…ナオミ、先に執務室に2人を連れて向かってくれ、俺とレオ、イーサンは内山首相を出迎えた後、執務室に向かう」


 着陸した後ジークがそう命令を伝え終わると各々はそれに従い動き出し俺とアイリスはナオミに同行して執務室に向かって行く。






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






 執務室に到着し、応接用だろうか黒革ソファーの席に座ってから1時間位経っただろうか、アイリスは俺の隣で大人しく待っており、ナオミは向かいのソファーに腰掛けながら何かの本を読んでいる。

 流石に暇だな…と思っていると執務室のドアが開かれる。

 ジーク、レオそれから内山首相が現れその後ろから新人のイーサンが部屋に入ってくる。

 あらら…うっちー見ない間に少し老けたか?俺が抜けた後の事後処理に追われてるんだろうな…俺の事ゲロった罰だざまぁーみろ。

 少しだけ気が晴れて内心ほくそ笑む俺。

 ナオミもうっちーが入って来たのを確認してはソファーから立ち上がり少し離れると執事がする様な会釈をうっちーに向ける。

 それに続けて他の隊員も同じようなポーズを取り出す。

 なにこれ?なんかめっちゃ羨ましいって言うかカッコいいな…うっちーの癖に生意気な…と思って少しずつヤキモキしていると今度はうっちーが向かいのソファーに腰を落とす。

 視界の端にプルプルと肩を震わすナオミにあいつ絶対笑いそうになってよな?頼むから耐えてくれよ?マジで…。


「初めまして…私がこの部隊の上司である内山です」


 嘘だろ…?アイリスはともかくナオミ以外全く気づかないなんて…そろそろ気づいても良い頃なのに。

 特にジークとレオ…お前ら気づかないの?ずっと会釈したまんまだけど…馬鹿なのかな?

 そう考えながら真剣な面持ちで初めて俺に会ったかのように話しかけるうっちーに俺は表情に出さないよう笑いを堪える。

 

「それで…君が今回の関係者の…名前は?」


 俺が笑いを堪えてる事なんて知らず名前を尋ねてくる。


「彼は天ヶ崎家長女、律華様の弟で名前を優人と言う者なのですが…」


 ジークが俺の代わりにうっちーに説明する。


「ーーーは、えっ!?」


 その説明を聞いた瞬間、うっちーの顔は俺の正体を理解したのか驚きのあまり面が間抜けすぎて我慢の限界に俺は…。


「ぷっ…無理……あぁっはっはっは!!はぁー無理なんだその間抜け面!?死ぬ!笑い死ぬ!!」


 ゲラゲラ笑い出す俺にナオミとアイリス、理解したうっちー以外は困惑している。


「お前!笑うなんて首相に失礼だろ!!」


 イーサンが咎める様に問い詰めてくるが…無理です、そう言われても笑いが止まりません。

 それに、ナオミはまだ会釈してるけど…我慢の限界であれ完全に笑ってるぞ?めっちゃ肩揺れてるし。


「はぁー…死ぬかと思った、てかそろそろ気づけよ」


 俺はそう言って顔を片手で覆うようにしてマスクを外し隠した素顔を晒す。


「ーーー!?」


「ぼ、ぼぼっ、ボス!?」


「えっ!?」


 レオ、ジーク、イーサンの3人は各々驚きの反応を見せるが、本当に気づかないなんて俺がまだボスやってるならお前等後でスペシャル鬼コースの刑だったぞ?。


「久しぶりだな、ジーク、レオ」


 俺は2人にそう挨拶をすると、堅苦しくソファーに座るのもしんどいのでふんぞりかえるような姿勢でソファーに座り直す。


「………はい、久しぶりです」


「ボス…テメェどの面下げてここに…ってかナオミやアイリスは気づいてたのか?」


「もちろん気づいてましたよ?…皆さん全然ボスの変装に気付かないので笑いを堪えるの大変でしたわ」


「私は…今回、ボスに助けられたので」


 新人は驚きが大きいせいか4人の会話に入れず先程とは打って変わってオドオドしている。

 いや、オドオドし過ぎだろ…さっきの威勢は何処行ったんだ?


「まぁ、お前等にも今度ちゃんと話すが…今は大人しくしててくれねぇーか?」


 今はうっちーと話を早めにつけたかったので話が長くなりそうな4人にそう伝えるがジークが反論する。


「ボス…今のアンタは俺等のボスじゃねーんだ、そんなーーー」


「黙れと言ったんだ」


 反論するジークに大人気無く殺気を放ち威圧しながら言い放つ。

 俺の殺気に全員が緊張状態に入り固唾を飲む。

 こうでもしないと話進まねーだろーからな、悪りぃーなジーク。

 全員が黙った所で俺は今回の事件の発端やあらまし等々、うっちーに説明する。

 全員、最後まで大人しく聞いてくれており他のNo.が関わっていると知ったうっちーは酷く頭を悩ましている。


「……No.3の関与しているとは…」


「だからアイリスは操られていただけで別に悪い事はしてねーぞ」


「そして、聖骸も狙われているとは…」


「そもそも聖骸ってなんなんだ?」


 そう、あの学園を調べていた時から気になっていた物であり全く詳細を知らない。


「…………」


 俺が聖骸について尋ねるとうっちーは口を開かなくなる。


「だんまりかよ?」


「そう、では無いんだがね…これは君にも関係する事なんだが…」


「なら何故教えなかった?」


「それは導師(マスター)との契約なのだよ」


「あのジジイと?」


 まさかNo.の創設者であり統括している導師が出てくるなんてな…。

 個人的にも聖骸の事は気になるが…その前にアイリスの処分の件を片付けねーと。


「まぁ、それは後にしてアイリスの処分は?」


 俺がそう尋ねるとうっちーは頭を悩ます。


「……確かに操られていたとはいえ、証拠が無きゃどうにもならんだろうし…」


「んなもん、ある訳ねーだろ?No.3の事だ…今頃、綺麗さっぱり跡形も無く消し去ってるだろーよ」


「はぁ……頭が痛いよ全く…」


「…お互い様だよ」


「ひとまずは君の証言もあるから、極刑にはならんだろう…だがこの後はどうするのかね?」


 うっちーもアイリスの身を心配して俺に今後の対応をどうするのか尋ねてくるのでアイリスに話した通りの提案を話す。


「…No.3にしたらアイリスが生きているのは少々厄介だろうからな、暫くNo.の部隊から脱退してもらって俺と共に行動してもらう」


 俺の言葉に会釈をしているナオミ、レオ、ジークがピクリと反応する。

 うっちーも驚きはしないものの、意外そうな顔をする。


「ふむ…珍しいね、抜けた君が共に行動を、許すなんて」


「ん?、まぁーな」


 歯切れの悪い返事になってしまったけど。

 アイリスとの約束もあるし、何より俺が目を離してまた利用されるのは十中八九だろうしな。


「ところで…」


 うっちーが話を変えるように俺に問いかける。


「前に聞けなかったから聞くが…今回君が抜けた理由をしっかり聞いても良いかね?」


「…その話か」


「正直に言うと、私も納得してはおらんし勝手に抜けた事によって色んな所からお叱りも来てるのでね…」


「まぁ、確かにうっちーやお前等には知る権利はあるな…」


 意外な答えが返って来たのかその場の全員が驚く。

 いや、確かにあんまり話すの嫌だけど多分黙ってても仕方ないし、最悪こいつ等が否応無しに関わってくる可能性もあるしな…


「まぁ、うっちーは知ってるけど…」


 俺が少し感傷に浸る感じに話し出すとアイリスやジーク、ナオミとレオが俺に顔を向ける。


「…俺は2年前に起きた大事件、アラミスト研究所の最後の生き残りなんだよ」


『なっ!?』


 4人は驚きの反応を示し、うっちーは腕を組みながら目を瞑って黙っている。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

投稿間隔空きすぎて話の内容が分からなくなったりしてる方も居られるかもしれません…すみません

なるべく投稿は早めにしたいですが不定期になってしまいますのでご了承頂ければ幸いです。

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